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November 03, 2007

今更だからこそAir

名作=泣きアニメってわけじゃないけど、強く心に残る分プッシュされてる感触はあるんで、最近「ふたつのスピカ」と「Air」とを短時間で見た。

Airといえばもとはゲームで、やったことない。興味もなかった。だから最後まで見るまでもなく、第一印象と違うことに気がついてびっくりした。
なんと最後まで見終わった後、確かめるように第一話が見たくなっていたという・・。

最終回がフェードアウト系と表現しますが、この後二人がどうなったのかは風のみぞ知るとかそんな終わり方だった。

で、ゲームをやればわかるんだろうかと思ったら、このゲームに関しては考察が昔から繰り返されているようで、それはもう深読みしすぎじゃね?と思うものから、解読のヒントになるものまで、それはたくさんありましたよ。

だから今更自分がAirの感想を書いても何番煎じかになってしまうけど、リアルタイムでやっても委縮してしまってただろうから、見た直後の今書く。

シンプルに考えてほしい。Airのプロットというものを。
幸いアニメでは最終回の後に総集編を放送してくれたのでとっても分かり易くなってる。なぜみんなこの総集編を評価していないのか疑問だ。

この総集編ではかのとみなぎの話は出てきても1000年前の話は出てこない。つまりあれは理解したい人のための理屈の部分じゃないのかなあ。

物語はひとりぼっちのまま夏になってしまったと嘆く美鈴から始まる。
ひとりが嫌いな子は友達が出来そうになると発作が起きるのでずっと一人ぼっちだという。
そこで国崎(主人公のポジション)の出番かと思いきや、そいつは途中で退場。最後に母親を手に入れてウルトラハッピーと。

どう考えても話の筋がストレートではない。だからこそいろんな考えが出てくるんだけども。まず、テーマが一つとは限らないし、このアニメ版で思ったのは、伝えたかったのはこっちの方だけだろう、と。つまり「一人は辛いよ」と「母親は大事だよ」。
原作がどうあれアニメの見せ方としてはこう受け止めるのがいいと思う。

思ったより長くなりそう もうほとんど自分の整理のための文章です



あと散々目にした「ゴール」という言葉。美鈴がしぬ直前にいうんだけどゴールとは何のことか分からない。今の僕には理解できない。
その前にこの終わり方はグッドエンディングなのかバッドエンドなのかという議論を見かけたけど、そういう二元論にはゲームのやりすぎを警告したい。
あと誰々ルートという風に区別してしまうのもこのストーリーでは危険なわけで、ゲームの方ではもちろん個別に終わってるんだろうけど、間違いなく全てに繋がりがあるのは総集編を見れば明らか。見なくても明らかだろうか?二回見なきゃ分かんないと思う。

ゴールというのが美鈴個人のものなのか神奈のものなのかってところで迷う。神奈の魂の解放がゴールであるとすれば、他人のためによくやるなと思う。もしくは他人でないのかもしれないが。
母親を手に入れることは共通の夢であるわけだし。
だから、いつから晴子が母親になったのか明確にするためのゴールだったのかもしれない。海とお祭りと最後の鍵ってやつだ。

それにしても「わたしのゴールは幸せといっしょだった」というのは既に何回かゴールした人のセリフかとも思ったけど主語が"わたしのゴール"なので気付いたってことか。用語でなんていうのか知らないけど、発覚のニュアンス。そうなると他の人のゴールが気になるんだけど。

あの少年少女に関して言えば
もう一つのテーマが大袈裟にいえば世代論であるということ。
なんか意味深な言葉を残していくんです。がきのくせに。
要約すると、「きみたちは苦しむけどこれでぼくらはこれで始められる」
解釈はいってますけど。

簡単に言うところの呪いは解けたか解けてないかという話はどうでしょう。
OPで1000回目の夏って出てこれで解けてなかったら嘘でしょっていう感覚的なものもありますが、何回も繰り返してきて美鈴に焦点があたった意味を考えたら、そこで終わりを迎えたからと考えるのが素直な人でしょ?

そうして最後に小さな子がこうして元気でいるのは誰かしらの犠牲の上に成り立っているのかもしれないね。とか、そう考えた。
何代にも渡って思いは届く。としてもいい。

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Comments

名作=泣きアニメまで読んだ

ところで最近SFCのFF4を再プレイしました。何故かというとセーブデータで最も進んでるものを見ると、白のローブand包丁が無い。でも竜の髭は入手しているという微妙なデータ。もう一方は試練の山で止まってる。という訳でやり直し、いますでにプレイ時間が28時間を突破。包丁も白のローブもある。さらに手に入る非買品全てデブチョコボが食べてます(暗黒装備や竪琴はあっても意味無いけど)
でも竜の髭は惜しかった。他のどのレアアイテムよりも竜の髭だけは手に入れようと躍起になってます。今回プレイ時にFF4のデータサイトを覗いて初めてLV70からはキャラごとにパラメータUPのパターンが用意され、そのパターンによっては逆にLVが上がってもパラメータが下がる場合があることを知った。めんどくさいシステムだ
あとゴルベーザ(黒竜)戦でカインを生き残らせるのにも初めて成功してちょっぴり嬉しかった

Posted by: mukudori | November 03, 2007 23:14

読ます気がないことは示唆していたからいいけど、ブルータス!とだけ言っておく。そこまでやってくれたらスクウェアも喜んでくれる。

Posted by: 管理人 | November 04, 2007 00:36

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