09夏アニメ とりあえず10こ
新アニメをようやく見たので
順番は見た順に主に劇構成を軸にして感想を書きました。
ちなみに私は嫌いなものから食べるタイプです。
全部1話だけ
今回は
エレメントハンター
NEEDLESS
かなめも
うみねこのなく頃に
プリンセスラバー!
宙のまにまに
CANAAN
よくわかる現代魔法
大正野球娘。
化物語
あくまでも1話の感想
【エレメントハンター】1点
「異世界へ!」
舞台は世界から元素が抜け落ちた近未来。という設定は面白いが1話の段階ではそれほど世界は語られていない。未来オレンジは人工製品なんじゃないかってことは思った。
OPは引き伸ばしが多くて枚数の使ってなさが気になった。気合が無いんじゃないかって気になる。主な声優は最近の売れ線からは外れた風で主人公がテシクの人なのが見ていてずっと気になった。結構癖のある声なので。
導入部は学校の授業で肝となる設定の説明をして、その授業中に居眠りする主人公が先生に叱られて笑い物になるというありがちなやつ。勉強はできないけど元気いっぱいというあれだ。
キャラクタは変に細身で割と嫌い。人間の二次元化としては真っ当な造形ではない。
ヒロインはリボンがネコミミになってて尻尾の様なものもある。まあ在りもの。
元素をテーマとしているが、それっていかにもNHKが好きそうなアニメで、アニメで元素記号の勉強ができるという触れ込みが使えるのです。実際にはアイキャッチで元素の説明をして、バクテリアと合わせてアンモニアにするといういかにもなギミックで話は解決するのだが、これがパターン化するとなればきっとオブジェクトがすり変わるだけだから見てても面白くないだろう。主人公はふとした拍子にヒーローに選ばれる的な流れで納得のいかないところが多い。19分くらいの戦闘シーンは面白かった。
クレジットがカタカナまみれw
手首がいいでしょ
【NEEDLESS】 3点
「アダム・ブレイド」
OPからしてとても濃い。いかにも少年マンガなノリだとわかる。
だいたい少年マンガ原作ものってどれもドラゴンボールだから嫌いだ。しかしこれはバカっぽさが翻っておもしろい。
作画は良い。
前半と後半で一回戦闘があってサングラスが手りゅう弾を取り出した次のこのカット。
火薬使うまでもないし常識的ではない人だということが分かるという演出。というかパーツの細かさに関心した。この前で「あのロボットに敵うはずない」というセリフがあって典型的な少年マンガのパターンで嫌な気分になった。
非戦闘パートはギャグ要素が多めで、その部分で絵のタッチがワンカットごとに変わるのだが画面の飛び方があからさまにマンガ原作ということを思わせる。
そのペースについて、本で読む場合自分のスピードでギャグの部分に移れるけど、これが結構テンポ速いので視聴者のスピードとずれるかもしれない。
ぎゃーぎゃーさわぐ笑いの取り方なのでの乗れないひとはとことん辛いだろうな。
後半は超能力バトルマンガ全開。いろんな能力がみれるよ。19分あたりからが見どころ。
個人的には嫌いだけど質は高いので要チェック。
EDの動きが面白い。描いてる人が楽しそうだなって。
【かなめも】 1点
「はじめての、ひとりぼっち…」
OPで登場人物と名前を列挙していくようなキャラクターもの。
まず髪の色がいろいろあって百合と幼女と甘党と酒乱で語尾が変なのがいて、主人公がそいつらにとりまかれる日常を描くおはなし。
中学生である主人公は彼女の親が亡くなってひとりごちに自立を目指すところから始まる。そして住み込み可の新聞屋で雇ってもらったところでエンディング。
ここまでで主人公の身辺の話をまるで無視しているのがどうも許せない。親戚が最終話か手前で出てきたら綺麗な話に収まりそうだけどそれも無かったら無神経すぎる。
登場人物は新聞配達でいろんな街並みへ出向くのだが、配送ルートが決まっているなら設定は一つ作れば十分なのだが、それにしても背景のディテールがしっかりし過ぎていて、そこに位置するキャラクターの造形と比べると明らかにマッチしていない。やるんなら大正野球娘みたいに多少は絵に寄りあうべきだった。
これはギャグマンガ原作で、今回の笑いどころは「大さじ二杯じゃなくて二袋」「いただきま・・もう無くなってる。」
残念なことに視聴者に予測できる浅さ。
【うみねこのなく頃に】 2点
「opening」
いかにもミステリーなつくりで、新キャラが出るたびに劇中時間を止めて人物紹介をやっていく。これは殺人の匂いだ。が、怒涛の人物紹介で初見の私にはまず把握しきれないほど人が一つの屋敷に集まっている。ここからガンガン減っていくとしたら楽しみ。
アイキャッチで時計の針を進めて時間経過の表現。そもそもアイキャッチ自体に時間跳躍の機能が備わっているけどこれを時間の巻き戻しにも使えば面白くなりそう。
まりあうっぜ。
まりあの口癖うぜえ。
と思ったら母親のセルフつっこみキタ。絶対やりすぎだって思ってたら伏線だったようです。2話以降は控えて欲しい。
終盤、雨が降って傘との物理干渉やなんやが見ていて雨っぽかった。CG技術ってすごいなー。
しかし1話見終わっても何も始まっていないのでこれで面白いわけがない。
サブタイトルのopeningは伊達じゃなかったと。
【プリンセスラバー!】 5点
「馬車と姫君」
円満な家庭の食卓から始まる。展開が読めない。それが両親を見た最後だった。何が始まるんだろう。→OPで美少女がいっぱい。空気嫁。
残像の手描き。これは期待していいのか。
OP明け、山中にたたずむ主人公。しかし展開が読めない。
と思ったらカーチェイスが始まりました。そこへ主人公もバイクで参加!
やぼったい煙、背景動画、残骸の描き分け、気合入りすぎ。
絵の流れも最高。なんて作画アニメ!
なぜかパンツ見えない。化物語ははっきり見え過ぎたのに。
「今時馬車って」とか「メイド以外に何に見える」というようなセリフもあって展開の不条理を意図的にやっているんだなって思った。
Bパートでは剣での殺陣もあり見どころ満載。軌道がかっこいい。ワンカットワンカットが長くて気合入りすぎ。
制作はGoHandsという大阪の新スタジオで、役職にレイアウト・アニメーションというのがあるが、コンテとの違いがいまいちわからない。
【宙のまにまに】 5点
「天文部へようこそ!」
鬱々とした主人公の独白という名のナレーションに乗せてヒロインの説明がなされる。これは次々と絵が展開していくギャグの部分だけどNEEDLESSに比べるとセリフのリズムは一定なのでのんびりと楽しめる良い回想になってる。
見ていて実感するのは笑いには溜が必要だということ。今回だけで5回くらいそう感じる部分があって、勢いはあるんだけど一拍置いてあるのでこちらにも猶予が持てる。簡単に言うとリズムが良いんだな。
パターン芸。4段オチ。
Aパート終わりで入部してBパートから勧誘開始。内容は充実しているのに展開が早い。構成うま。
そしてEDの閉めは一日の終わりとして夜になって星を映すことで天文部としての流れとして綺麗に落ち着いた。1つの話としてとても綺麗だ。
【CANAAN】 4点
「洪色魔都」
opかっこいい。これが面白くないわけない。
主人公は銃のエキスパート。スマートに殺しをやります。でも目的も勢力も分かりません。舞台は中国のお祭りでどんだけモブがいるんだよって。
そんな騒がしいところを舞台にしているんだけど挿入されるシーンでのBGMのなさがすごく機能している。それは台詞を大事にしている。もしくは人物の声のトーンが低いので聴こえるように。
まとわりつく髪の毛が色っぽい。手の肉付きとか。
あと銃とカメラ二つの小物の描写が丁寧で、どうやって扱うかというギミックをしっかり作画している。
これっていつか銃とカメラの対比をするためだろうか。
【よくわかる現代魔法】 1点
「hello,world」
セリフが鼻にかかるので私は嫌い。挨拶も知らないのか とか まずは先に名乗れ とか。キャラを型にはめすぎているだろ。
脚本だけでなく絵の流れも凡庸で人物アップの構図が続く。正面からの絵が多かった。
面白いと思ったところは敵と対峙した所で、魔法使いの膝がさりげなく震えていたところ。しかし、その直後にわざわざそれをセリフにして言っていたので野暮だなと思う。たぶんラノベの方はセリフだけだからくどくなかったんだろう。
ED後の実写パート
作中解説の放棄?よくわかる~のタイトルに反してはいないか。
【大正野球娘。】 3点
「男子がすなるという、あれ」
冒頭から歌が入って何が何やら。これで時代設定の説明を大雑把に完了。タイトルに大正って入ってるけどより具体的にしてもらった感じ。
着物で学校に行く主人公は洋服にあこがれているようです。ここでも時代性を説明。学校では走るなと注意を受ける。この時代の女性の在り方を強調。
つまり大正時代である意味っていうのは、蔑視といかないまでも社会的地位を持たない女性が性差は乗り越えられないものという常識を打ち破るための前提設定だったとみる。
だから野球なんて無茶な話では人が集まらないのが普通。という前フリを1話全部かけてゆっくりやっていたようだ。
つまりまだなんも始まっていないからこれで面白いはずはない。
別の感想ですがこれだけ女性だらけで色気が無いのって珍しいような。可愛さはあったけど。
砲丸投げかよ。下手さがとても上手い。
【化物語】 5点
「ひたぎクラブ其の壹」
目玉の動きがあるアニメ。まずキャラデザが渡辺明夫ってところで今期最高。舞台が学校なのに登場人物の数の少なさに驚く。ガヤの声はするのに映るのはあくまで3人だけ。つまり必要以外のものを映さない方針だと取れる。だからカメラも必要な所を絞るし、パーツ単位の動きに拘る。
そして瞳のアップがとにかく目立つが、瞳をアップにするにはそれなりのデザインができていないとefみたいにこれって目?みたいなことになる。その点この化物語のキャラクターはアップのしがいがあるデザインで動揺とか威嚇の演技に使われる。
目じりが素敵。隠すというのは強調にも使える例。
あとしゃべる時の顎の動きも良く動くなーと関心してしまった。男の方は口パクが多かったけど贔屓されてんのかな。
お話としては空から女の子が降ってきて蟹というお化けがいるらしいで終わり。物語の動きは大人しいしアクションシーンも無かった。このキャラクターで派手な戦闘があるとしたら期待せざるをえない。
ここまで一気に見た。とにかくキャラの名前が分からない。中の人で把握するという方法。
あとは
絶望
海もの
オオカミ
GA
東京
を見て今期のコンペを終了とする。
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