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March 23, 2010

今何語を使っているのかという説明を省かない

富野由悠季さんの著作、波乱万丈シリーズを最近読み返していた。

 

思ったことは言語に対する拘りがしつこいくらいにある。
主人公の拠点が東京の新座なので日本語で会話するのがデフォルトなんだけど
他の登場人物が、プロの殺し屋みたいな人達はガイジンだったりするので「」を使ったセリフの後にいちいち、片言の日本語だ。とか後半は英語になっていた。という補足説明が入っている。

主人公はとても万能なのでシベリアに行った時もロシア語が使えるのでロシア語を話す。その時は現地のタクシーの運転手がそのロシア語に対して日本語で応答するということがあった。
日本語が母国語ではないキャラクターの発言の中には黄昏をたそれと間違えて覚えたままにしているものがある。

こういうことを考えだすと多言語が交わる会話の創作なんて困難極まる。
これは英語の台詞だったとして、敬称の使い分けはできないし、日本語ほど語尾が豊かでもない。そういうのは聞いた本人のイメージで変換するしかないものだ。
それを日本語の小説では全て日本語で書きだしていて、それらは始めから日本語の台詞として存在する。戯作なのだから整合性を気にしたリアリティはそれほど必要ないし求められていないはずだ。逐一書かれると鬱陶しい。
それでも全く問題なく会話ができているというのも間違っているぞという著者の拘りというか、そこを解決しないと気になって台詞なんて作れないじゃないかな。

 

で、今読んでいるリーンの翼について話すと、いきなりBaka bombですよ。
それは日本人とアメリカ人との話なのだが、地上人とコモン人の話になると更に面倒なことになる。かと思いきやそれはシンプルな話で、意思で通じ合っているのでコミュニケーションは言語を越えている。日本語が上手な人だなあと思ったら唇の動きはまるで違っていて意味だけが伝わっていた。それは異言語が日本語に翻訳されているという意味では無い。

ファンタジーで異世界ものってみんなこんな理屈っぽい説明をしているものなの?
読書量が足りないので分りません。
未知との遭遇みたいに異星人レベルになるともう周波数まで原始化して意思疎通してる。

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