仕事獲得と意思疎通の世代間による違い
NHKの特別番組、中年しゃべり場というのが収録ではあるものの放送していました。
テーマは二つ
不景気で仕事が選べない
若年層のコミュニケーション能力がない
これが大人のせいなのか、その大人は若者の頃どうだったのかという話でした。
そういうわけで中年が中心で話すわけだけど周りに20代を中心にした若い人がいて、場面場面でその人たちに意見をこう。年齢的に自分はそっち側の人間なんだけど最後まで中年側の意見を持って見ていたな。
だいたい中年とひとくくりにしても、全員が仲間ってわけじゃなくて、実際は彼らの議論が番組の中心のようだった。だから若者対中年という構図にはなっていなかった。大人が優しいのか子供がおとなしいのか、けんかみたいにはなって無くて落ち着いて見れるいい番組だったと思う。討論と言えば民報のゴールデンでもやってるはずだけど、どなってる人が多くてとても見る気にはならないもの。
仕事については安定という言葉がキーワードだったようで、安定が100%の揺るぎなさを示してるんじゃなくて確率論で言ってるということがあった。安定を求めている人は家庭、子孫のことを考えているからということがあった。で、結局安定はどこで手に入るの?ってことになるけど不景気だろうと能力があれば捨てようと思うはずないんだから最後は能力論になるんじゃないのかと思った。つまり安定は自分で獲得しろってことなんだろう。
あと、安定だけじゃなくてやりがいのない仕事をやる意味があるのかということで夢という話が出てくる。ここで期待したいのはオーディエンスに決をとって、いま夢がある人が挙手しないことだった。それは私自身が今ぶつかってる状況だから。(その状況は、最近自分が完璧主義なだけだったということに気がついてだいぶ楽になったんだけど。)
で、その決をとった結果が半々で、手を挙げなかった半分は世間に公表できる、実現できるレベルの夢を持って無いというのが総意だった。だからそれが私の出していた結論と合う部分があって、夢というと大袈裟になるから、少し先の人生設計と置き換えてそれをもっているかどうかということが大事だと思える。それで成功するかどうかは別の話として、まずは目指しているところの入口でもいいからそこへ向かえるかどうかなわけ。それが家庭環境の個人差で資産配分が違っていても最終的に着けるように計画して下さいと。大学出て一発目の所で夢を叶えようとしなくてもいいだろうと思います。補足するならばこの会社で働きたいというのは夢としては抽象的でおかしな話なので結果として何をしたいかということを考えろ、そしてそれを具現化にまで持っていくにはいろんな形があるだろうからそれを模索しろよって考えた。
間にラジオ番組を挟んで二つ目のテーマはコミュニケーションの話。これは終始ケータイメールについての話で、コミュニケーション能力の低下はケータイによる弊害かという話がずっとです。
でもこれは富野さんがちゃんとしたことを言ってくれて今まではケータイがないから使ってなかっただけで便利なものができたんだから使っても問題ない。ケータイの依存症は問題だけどコミュニケーションの得手不得手は別問題だってことです。実際はコミュニケーション能力は低下してないからツールのせいにするのはただの押しつけだよって。もっといえばコミュニケーションが上手な人は年齢関係なくほとんどいないんだって。
はっきりしてほしかったのが、コミュニケーション能力って何なのか。会話を成立させられるかどうか?友好関係を円滑に築けるかどうか?これだと人にへつらい時には嘘をつくことも含められるんだけど。更には趣味を広めることも必要ですよね。
加えて前提としてあるコミュニケーション能力の低下と打ち出されたものの実態が私にはよく分からなかったんだけど、きっとケータイが氾濫してる社会のことを言いたかったんだよね?だから途中でブログ・ミクシィの話が出てこないのはなんでかってなことを言われるわけで。それでも最後までEメールは良いか悪いかの話をしてたわけだが。
そんなサイバー社会の友好関係というのは今までは離れたらそれっきりだった人も現在ではずっと連絡が取れてしまうばっかりに中途半端な関係がいつまでも続いてしまうことは良いのか悪いのか?番組としては嫌いだったらアドレス変える。ハッキリ言える人は嫌いだと言った方が良いということでした。
前半に比べて後半はイマイチ話が進んでいなかった。個人的にはEメールは事務的には使えるけどこれで会話をする気にはなれない。電話の方がてっとり早く連絡できるけど会話を目的として使用したことがない。番組に対する回答はメールで済む仲だからメールで済ましてるだけで本当に大切な人とは対面するだろうし根本に世代差なんてない。
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