fan club song
子供の頃から聴いていた歌を大人になってから聞くと歌詞の意味に改めて感銘を受けるという話は特に珍しい話でもない。
槇原敬之の8thアルバム「Such a Lovely Place」から「fan club song」の歌詞についてのはなし。
この曲では恋愛関係になることをファンクラブに入会することと例えている。
その内容は、恋愛をしていても相手を好きでいる自分に対して喜んでいるだけであってその行為は極めて自己満足的である。ゆえにその人と一緒にいることは本来の目的ではない。
という、曲調で誤魔化されがちだが辛辣なもの
実際に有名人のファンクラブに入会しても情報を優先的に提供してもらえて密な関係になれた気になるが、その人の暮らしといったプライベートな部分に触れることはできない。
ファンクラブはその名の通り好きになるための組織であって嫌な部分をクローズアップすることはないし少しでも見えないように工作するものだろう。
2番の歌詞では煙草の煙や音楽の嗜好の違いなどの相手の嫌な所を強調する。それはやはり一緒に暮らすようになって初めて目の当たりにする生活習慣の問題だ。それらを見ないようにして、別のいいところがあったらそこだけを見て喜んでいるのがこの歌の登場人物たち。
ファンクラブに入会する前の
離れたところで見ている分には不都合はなかったけど
深い関係になってしまうと面倒も付いてくる
それでも好きでいていいという権利を得るためにファンクラブに入会したら否応なしに「君」
がついてきた。それはとても生なもので自分に都合のいい脳内で作られたものではない。
まとめ
本質は好きになるという事象であって
その対象である君自体はおまけでしかないと言い放つ
でもそれはお互いさまなのだろうと自分を落としてこの歌は終わる
Cメロでいう僕の素晴らしい一日だって、曲で盛り上げているのでさわやかに聞こえるが、ともすれば自分本位な考えとも受け取れる。
それが良いか悪いかは別として今後この二人が悪い関係に発展するとは特に思えないし模範というかただ一般にある事象を洒落を効かせて歌ったのがこの歌なのかも。
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Comments
随分悲観的というか
マイナスに捉えてますね
相手を尊重してるとか
嫌な所、苦手な所も含めて
相手が大切とかって捉える人が
多いと思います
(多数派なら良いわけじゃありませんけど)
素直にそのまま受け取れませんか?
Posted by: | June 05, 2012 23:16
こんなマイナーな曲について意見を交わすことができて嬉しいです。
歌は届いた瞬間からその人のものだと作者の方も言っていますから貴方他大多数の方の受け取り方も否定しません。
私はファンクラブというキーワードが引っ掛かり歌詞を深く読んで真意を探る努力をしました。「"おまけで"君がついてきた」なんて普通のラブソングではないことは分かってもらえると思いたいのですが。それで上辺だけ聞くのはもったいないと思えたからこのような駄文を書く気になりました。
付け加えると自身の特殊性を自覚しているからこそブログに文章として載せたということも理解してください。
Posted by: 著者 | June 06, 2012 11:09