30年経っても宇宙世紀0079
古いものがいつまでも愛される喜び
新しいものが認められない悔しさ
機動戦士ガンダムの4年後に聖戦士ダンバインというアニメが作られた。
バイストンウェルものは今度リライトノベルが出る
23周年の2006年には新作アニメが作られた
小説に合わせてかちょうど廉価版の発売を控えた状態だ
それでもバイストンウェルはガンダムにはなれない
転機は15周年
他監督のテレビシリーズが始まった
以降の15年でガンダムは創作上の自由を獲得する
以前まで時間軸を共有したサーガであったものから隔離された固有で独自の世界観でありながら公式にそれをガンダムとされた
もちろんそれら全て30周年に貢献した愛すべきガンダムだ
その代わり宇宙世紀の物語は保留的扱いを受け、作られても縦に掘り下げられずに横に広がっていくばかりとなった(その伸び白も評価すべきで本編の絞られた焦点の当て方は凄い)
バイストンウェルサーガは時間軸を継続しない
厳密に言えば転生後ということで繋がりはあるのだろうが
もしくは平行世界
世界観は共通しているのに作品ごとの世界は違う作品群という、ガンダムとの住み分けのつもりなのか複雑なことこの上ないシリーズとなった
それが原因で続編を作ったとしても続編として見ることができない
だから何十年の歴史を持つものという認識を得にくい
(玩具が売れるようなアニメでもない)
ガンダムばかりが取り上げられるのも当たり前だと分かる(ブレン大好きだけども)
でもガンダムも、今の一般にアナザーと呼ばれる非宇宙世紀シリーズは黒歴史で繋がったとしても形式としてはバイストンウェルサーガだ。
根幹は宇宙移民の歴史を抱えた宇宙世紀のガンダム
富野監督が生んだ世界と人物の模様
設定が水増しされた今ならどこにカメラを当てても物語になりそうだが、いまのとこGセイバーが宇宙世紀末尾ということになるのだろうか(それもゲーム版な)
しかしこれは科学設定が西暦に近づいてVガンダムの先に位置するものとしては不自然だ
リングオブガンダムがより未来的に見えたので歴史の更新と共に新しい世界の展望を期待しているが、現代人の尺度で考えた未来が、たかだか30周年を迎えた程度で新しいものになるはずはない。
そう考えればVガンダム以降の宇宙世紀が創作できないのは当然のことかもしれない。
(最新作ダブルオーが現代の延長の世界、西暦を選んだのは監督が宇宙世紀を描く自信がないからだそうだし)
しかし現代科学が進歩すればいいのなら、今から70年も経てば宇宙世紀0250年くらいのおはなしは作ってくれるんじゃないかと思っている
∀ガンダムという発明でとっくにガンダムは完結しているが
ブログネタ: ガンダム30周年に一言
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