ヒュポポリクス

　すっかり忘れていた。自分は３DCGが嫌いだったんだ。
だとするとどうなんだというとだ、CG科の学生と趣味が合うわけないんだな。
寂しいけど見ている作品が全然違うのも無理ない話だったのだ。

　それで今自分が作ってるオリジナル作品もモデリングや質感を頑張ろうとかじゃなくて、作家性に根差してテーマを見せることばかりに力を入れている。まあ１年のうちは好きなことやっていいと言われたから構わないけど物語なんて必要ないとも言われた。今後が怖い。

　アバター特別編の予告を見て殊に思った。すごい映像なんてどうでもいい。
ほんとにそう思う。だから今の授業は本当に体に合わない気がするし、そんな業種も向いてないはずだ。でもだからこそ内部から組織を変えてやるという気持ちは強く、僕の様な人間こそ将来のCG業界に必要なんだと思います。
自分の作りたいものがあるという動機の上では他者と何も変わらない。