ナルナル詐欺
朝日新聞の悩み相談コーナーが面白かった。
どんな内容かというと、高校生の孫がマンガ家になりたいと言って学校の勉強をおろそかにしているという悩みで、解決法は簡単に書くとスパルタでマンガを書かせてキチンと現実を教えるというものです。
その辺はリンク先の記事を読んでもらうとして、このナルナル詐欺という思春期の現象、ものすごく心当たりがあったんですよね。
自分には才能があるんじゃないかとか努力もせずに思っちゃう。そうして一体いくつのナルナル詐欺を起こしたものか、思い返すと恥ずかしくなります。だからこそ自分が親になったらこのことは憶えていたいと思いますし、なんで自分の親は、なんて思いもします。
道具を与えて「勝手に努力しろ」では勉強からの逃げ道を与えただけで、目標への誘導にはなっていない訳です。手取り足取り指導しろとは言わないけど、進行度をチェックするっていうのは結構大事なことじゃないか。それは子どもを信用してないということだけど、ある程度は把握しておかないと逃げ出しますからねえ。
自分の親に関して言えばいい意味で放任主義者だったので、やりたいことはやらせてくれたけど、その道のりを教えてはくれなかった。中高生のガキに現実が見えているはずないんです。趣味にとどめておくのか仕事として通用するレベルを見据えるのかでまた指導の方向も変わってくるでしょうが、何一つやり切らなかったよ。
でもそれだけたくさんのナルナルを提言してきた私ですから、その度にこの相談者みたいに1年かけて・・とやられていたらどうなっていたことやら。途中で挫折するたびにそこそこの芸が身に付くのかもしれませんが、親もどこまで本気にするのやら。ということで親としてはスパルタのアクションを起こすタイミングも考えないといけませんね。子どもにはいろんな可能性があるんだし早々にゴールを作ってやらなくても・・。とかさ。
で、今僕はもう高校生とかいうレベルじゃないんですよね・・。
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