ガンダムUC5巻 感想
ガンダムユニコーンepisode5を見終えました。
これはほとんどの人が思うことだと信じるけどつまらなかった。
展開が早くて内容が詰め込まれていて箇条書きの文章を読んでいるような感じだった。ガンダムUCは7話の連続もので一続きの話になっています。ですから中にはハズレのエピソードもあるわけで、今回の話がそれに当たるのだということです。次の盛り上がりにつなげるための橋渡し的エピソードであり一連の物語のための捨て石的な存在だったように思えます。後から考えれば作画的にも納得のいく点があって、おそらくは省力化のために遠景のキャラの崩し方が目立っていた。
取材で制作者が話す見所というのも過去のキャラのちょい出しとバンシィの武装という小物でしかなく、episode7の制作決定の方が大きなニュースとなっている。となれば見所は今後に集中するものであって今回の話には力を注いでいない。
そんな中で、あえて印象に残った部分を挙げると、まずはブライトの舞台役者風の演技。ミヒロの作画。オードーリーの空中キャッチ。
これは些細な文句だが、ブライトはどうしてか出ているだけで違和感がある。声優というよりもまず白目があるという作画的な理由。それに準じてキャラデザの雰囲気の違い。そしてセリフ。今までのOVA宇宙世紀ガンダムは同じガンダム世界といわれても割と楽に納得できた。それはその作品独自のキャラだけで物語が展開して独立した物語になっているからであるが、このユニコーンは別の作品のキャラを借りて他人がセリフを書いているために、どうしてもコレジャナイ感が滲み出てしまっている。カイくらい短いセリフでは問題無くともブライトのセリフはもっとうまくやってほしかった。
それとは別にブライトで印象に残ったのは、あのアムロをぶったときの「殴ってなぜ悪いか」の動画を再現していた部分だ。あれによってファーストでのあの部分が意図的な意味を持ってしまった。つまりブライトは自分の言葉に説得力を持たせるために大袈裟な素振りをするキャラになってしまったということだ。ただの会話を作画で魅せるための手段と取っても良いが、現在放送中のアニメ「氷菓」1話でキャラクターが会話するだけで過剰に動く。リアルな芝居の場合はあそこまでごちゃごちゃ動かないので逆にそれが浮いて見えたものだ。あれは日常が舞台のアニメということで特に芝居がかって見えたがそういう演出意図が必要な場面とは思えなかった。ブライトの場合は過去の別作品の描写からそういう意図を感じ取ってしまう奇妙なリンクが存在した。
ネェルアーガマの通信士ミヒロが上からの指令が書かれたメモを持ってくるだけのシーンに登場して、出番が少ないからなのか特に可愛く描かれてて良かった。ちなみにここでも遠景で作画が適当。ブルーレイとか劇場で見た時、あからさまに目立つ。でも動きはとても可愛いので良し。
それからオードリーを空中キャッチする場面、あそこはもっと尺が欲しかった。この話で一番感動する場面だったのに矢継ぎ早にシーンが変わっていくために予定調和な感じがして残念だった。結局、展開が早いと予定調和に見えてしまうんだな。キャラに迷いがなくて全部分かってる様に見えるから。
その後のオードリーの「はい」ってセリフが嬉しいっていう感情をむき出しにしているが、ああいうあからさまな演技もまあアニメには必要だよね。という意味で印象に残った。
細かい部分でこの3つが私のepisode5だ。
「俺を踏み台にした」というセリフは私の環境では聴けないようだ。字幕にも出ていない。
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