ヒュポポリクス

気になった点を挙げていくと、
アストレイBにおいてニュートロンジャマーキャンセラーを持ったMSが現れた時に対峙したブルーフレームのレーダーまでクリアになったという記述
小説版Dアストレイには中性子を分裂させるだけで電波の遮断には影響しないという記述

バイオ兵器疑惑のあるナチュラルにしか効かないS2型ウィルス

脳だけで動くジョージグレン

軌道エレベーター予定だったアメノミハシラ

太陽にさえ到達したブルーフレーム

コロニーを宇宙船にして地球圏を逃れて暮らす人々

木星圏にはステーションが存在

火星圏にはコロニー国家がある

パワードスーツや家畜保護用のハチ型メカ

服従遺伝子を操作されたナチュラル側のコーディネイター

ひっつけばニュートロンジャマーキャンセラーの恩恵を受けられる

発電は太陽光がメイン

電波は遮断されるのでレーザー通信かケーブル通信

PS装甲は自家用車にも使われている

　小説のあとがきに「作っただけの設定があってもったいないから外伝で使った」というようなことが書いてあった通り、アストレイではその辺の設定にこだわった話がたくさんあって面白い。パワードスーツというのはFRAMEアストレイにおいて設定画が書き起こされたが、元ネタの宇宙の戦士を知らなければ想像が難しいだろうに、名前をそのままパワードスーツと書いてろくな記述もしてない。もしパワードスーツがコズミックイラにあったのならアニメの方に出てこないのは不自然だと思うんだけど、MSのある世界に強化服を作るレベルの科学技術が備わってないはずがないので、それをいうと宇宙世紀にもパワードスーツが出てこないのは不自然だとも言える。

　今回のことでSEEDの世界に深くかかわっているニュートロンジャマーという存在についても深くしらべることとなった。宇宙空間にもニュートロンジャマーは存在しているのかという疑問は、拡散するので戦闘になる度に散布するということで解決。宇宙船コロニーリティアは地球から離れたジャマーの影響外で核爆発により推力を得ていた。電波妨害の機能については、どの程度の影響を持っているのかが分からないが、携帯電話などが使えなくなり、レーダーも働かなくなる。だから地下には通信用のケーブルがびっしり埋まっているらしい。本編で電波通信しているような場面があるので、とりあえず完全ではない。

　ニュートロンジャマーキャンセラー(NJC)は核分裂を可能にするだけなのでレーダーが使用不能になる状況に変わりはないはずなのに、初期のストーリーにおいてはレーダーが使用できるようになっていた。これについては本人のブログでプロトタイプだか試験機だとかいうことで別もの扱いされていた。都合の良い部分だけを残した結果、今の性能になったんだと。確かにMSが必要になったのはレーダーが使えなくなったからで、そのMSに核を積むためにキャンセラーを作ったのに、レーダーが使えたらそのMSはいらなくなるな。(MSじゃなくて核爆弾を使うためのキャンセラーなのかな？)

　アストレイBの最後でブルーフレームは太陽近くの砲台を破壊しに行く。それがどのくらいすごいことなのか、というより簡単なことなのか分からないけど、PS装甲でやってのけた。単行本ではブルーフレームセカンドになっていたけど、太陽までは時間もかかるだろうしFRAMEアストレイズではフォースということにされていた。(この話以外ではサードまでしか登場していない)

　木星も火星も宇宙開発が進んでいて、宇宙世紀もそうだけど、どちらも外伝でそういうの掘り下げるよね(F90とクロスボーン)。そういや最近TVアニメのガンダムAGEで火星帝国が出てきた。ガンダムといえば地球人同士の戦いがリアルだとされ評価されてきた。それが今度は火星人だ。とはいえその祖先は地球から移住してきた火星人である。これも地球人同士の戦いに収まっている。一番の問題作はやはりダブルオーのやったELSで太陽系外から異星生物がやってきてしまった。SF度でいえば群を抜いている。これに対しての拒否反応が強かったように火星や木星を舞台にするのはリアルではないと捉えられることを恐れて、アニメ本編では描かないという可能性が見えてくる。アニメ人口においてSFを評価する人間が減っているのならばそういうことも起こるかもしれない。