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January 23, 2014

2014年 冬アニメ 序盤の感想 24作品

 先日富野監督のなにかしら新作発表がありました。完成はGレコ(仮)の後になるでしょうが、Gレコ(仮)さえまともな発表がないので素直に喜べません。でも生涯作品を作り続ける表明だけは素直に嬉しい。

 2014年冬アニメを俯瞰した印象はエロに走りすぎというものでした。健康的なエッチとは違う露骨な生々しい表現への傾向。見てる側より作り手側の欲求不満があるんじゃないか。

ノブナガン 1-3
ディーふらぐ! 1-3
pupa 1-2
のうりん 1-2
鬼灯の冷徹 1-2
未確認で進行形 1-2
最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。 1-3
となりの関くん 1-3
そにアニ ‐SUPER SONICO THE ANIMATION‐ 1-3
ノラガミ 1-3
魔法戦争 1-2
とある飛空士への恋歌 1-3
ウィッチクラフトワークス 1-3
バディ・コンプレックス 1-3
Z/X IGNITION 1-2
スペース☆ダンディ 1-3
wake up, girls! 1-2
ノブナガ・ザ・フール 1-3
ウィザード・バリスターズ~弁魔士セシル 1-2
ニセコイ 1-2
ハマトラ THE ANIMATION 1-3
世界征服~謀略のズヴィズダー~ 1-2

咲 全国編1
生徒会役員共*1

ノブナガン
Gun3
大別すると能力バトル。少年マンガのステレオタイプ。大袈裟な話が好きな人なら楽しめそう。

戦闘シーンでは、1話の切り裂きジャックが真っ二つに切るとこや、2話のしおが三段撃ちの後飛び上がり乱射するとこ、動きの大きい作画で派手さもあってすごくよかったけど、武器が銃というのは作画的に楽しようと思えばできるから今後は心配。
気になるのはモンスターの方がやられ方にしても雑になっちゃってるのは、力を分散させないと作画が維持できないからなのだろうかという部分。

1話でも怪物が暴れて恐怖を振りまくシーンで、怪物がそんなに暴れてない感じの見せ方だったので無駄に間延びしているようだったから、いくら主人公側がかっこよくても敵方に魅力がいまいち感じられない。やられる方がうまくやられることも大事だと再認識しました。演出はガンダムAGEの古田さんですね。

このアニメで、違和感を感じるのは文字演出。絵が完全に映っているので、文字を出さなくても見れば分かるじゃんという点でスズヘッドとか化物語のモノローグとは訳が違う。強調することでシュールさを演出するボケだとしても捻りが弱い。

つっこみどころばかりになるが、火器マニアの主人公が本物の戦車や戦闘機を見て嬉しそうに名称言うだけのセリフなんかは、作者の知識が無いのか、ただの知識羅列未満で解説にもなってないのも嫌。キャラ付けするならもうすこし濃くしたら。

 
 
 
ディーふらぐ

D3

今期一番楽しめたハイテンションギャグアニメ。ゲーム制作部が舞台の話。

心を掴まれたのは早くて、最初の方のモブの「やっとファの音が出るようになったの」っていうセリフで他とは違うものを感じた。ファの音が出てよかったね。よしよし。なんの意味も無いセリフなんだけどモブからストーリーを感じる。

話の方向性はかすかに見えていて、ゲームを作るのだろうということと、ゲーム部が2つに分裂したことから、それが競争相手になったり、友情関係を築き直すことになったりするんだろうか。まあギャグアニメだからカオス展開歓迎だけど。

声にエコー掛けたり加工する演出が多めで。わざとらしい『萌え』を笑いに転化している辺りに好感が持てる。

「耐えましたわたしー」「耐えやがったー!」

一見すごいことのようで、萌えるセリフで話しても相手が落ちなかっただけのことを、主人公のリアクションで持ち上げて大袈裟に映す演出が可笑しい。主人公のツッコミというかリアクションで笑うことが多かった。

個人的には2話3話目立った出番が無かった不良仲間の今後の動向が気になる。「昨日?」「なにそれ?」とか「2分しか持たせられねえぜ」「いや1分だ」とか、不良を名乗ってるのに愛らしいヘタれ加減が良い具合にアホらしくてとても好き。副会長のMキャラにしても男連中はダメさを強調したネタが多いな。

 
 
 
pupa

Pu

pupaはOPでまず面喰ってEDで笑う。笑うしかなくなる。
1話に4分しかないのにストーリーに連続性があって、2話の終わり方は突然すぎてシュールな笑いが引き起こされる。ちょっとしたネタみたいだった。
作風はホラーなので決して愉快なものではない。これだけ狭い層に向けた作りも挑戦的だなと思える。

 
 
 
のうりん

Nou2

2話、まさかのパンツについてのくだりだけでBパート全部使う。
マンガ風の演出を挟み、最後には哲学に到達するという無駄に壮大な流れに笑ったけど、これ農業がテーマのアニメだったよね。

1話から野菜を女性器に入れる話だとか、鶏の無性卵の例えにコンドームと力強く言わせたり、内容のほとんどが下ネタで占められていた。そういう部分は主人公を浅沼さんがやってる「役員共」と重なっちゃってる。

農業ともう一つの柱は女性アイドルで、まるで『ゆかりん』のような『ゆかたん』の正体がいつどうやって明らかになるのかって部分が今後の期待を煽る部分だ。

 
 
 
鬼灯

Oni1

一般的に想像される地獄という世界の役所仕事をしている鬼のギャグアニメ。

背景美術として水墨画調で地獄の世界観が表現されているのが芸術的だ。中世日本の絵巻を思わせるタッチの絵で、OPでそれがアニメーションしてるのも新鮮で面白かった。ナレーションに稲川淳二さんを使っているのも驚きだけど、雰囲気が出てて凝ってるなと思う。

ネタはソフトバンクのお父さんとか日立不思議発見とか現代俗世を地獄という舞台に持ち込んだ小ネタが多いようだ。そういうパロディが目立つ内容になっているので、あまり本編の中身が感じられない。

 
 
 
未確認

Mi2
いいなずけと同居するコメディみたい。

ところがそのいいなづけよりも、いいなづけの妹の背伸び幼女の方が目立っているというのが序盤。何より特徴的なのは、いいなずけの男、白夜の影が極端に薄いこと。ハーレムラブコメみたいなキャラ構成なんだけどそうでもないというのが意外だった。類を見ない設定に先が読めませんが、いいなづけということを小紅が白夜を認めていくのかどうか。

キャラが濃いのは、なんといっても幼女ですよ。辛いカレーが苦手だったり、納豆に怯えたり、UMAの存在に怯えたり、隠し事を聞かれて目を泳がせたり、紅緒を恐れたりと、小動物的な可愛さを見せる。
「そんなのプラズマで説明がつきます!」みたいに、ほんとに分かってんのか怪しい大人ぶった感じも楽しげ。ソロリティなんて単語が出てくるのもすごい。

あと主人公の小紅の男っぽい語尾は、女の子女の子してない性格を表わしていてかなり好き。こういう子がちょっと女性性を見せてくれるのが嬉しいのだ。
 
 
 

妹ちょ

Cho1

股間にプロテクター(貞操帯)を付けられた女子高生が体を乗っ取られてオナニーさせられるアニメ。ひどい。

親の再婚で年頃の男女が一つ屋根の下で暮らすことになって、風呂を覗いたり覗かれたりそういうラブコメ展開だ。表現が露骨で、スカートがめくれても状況的にパンツすら履いていないなどで頻繁に謎発光するし、画面がエロゲ風になる演出なんかド直球でそういうシーンの表現になっている。

エロ目的以外の視聴動機は沸かないが、一応、体を乗っ取ってくるやつ、EDでトラックと衝突している女の子は誰なのかという、追っかけるべき縦軸はあるストーリー。

妹ちょと芋丁を掛けたカーレンジャーネタ?が分かって嬉しい。世代なので。

 
 
 
関くん

Se3

10分程度のショートコメディ。
登場人物が2人だけで、話が分かりやすくオチもある1話完結もの。

関くんが授業中に1人遊びをしているが、スケールが度を超えている。というネタを1話毎に1つずつ見せていくのかな。なので、ドミノ、将棋、机磨き、あと10回、机の上という制限で何をやらかすんだろうという楽しみがあります。

となりの席の関くんを横の席の横井さんが見ている。という構図は少し恋愛関係のようでじれったいものを感じる。そういう演出は一切ないけど。

 
 
 
そにあに

Soni3

wake up と双璧を成すアイドルアニメ?
1話の導入が長くて、何を見せたいのかまるで分からなかったけど、結局かわいいそに子を見せたいんだってことなんだと思いました。

ストーリーの概要が、朝大学で講義を受けて、昼撮影モデルをやって、夜は居酒屋でのバイトと音楽バンド活動をする。ただそれだけの1話ってのはかなり辛かった。
2話はライブ活動をメインに取り上げて、3話ではモデル活動をメインにやって、このアニメの中身はなんなのかって、そに子がかわいい日常アニメでしかない。

写真撮影のシーンなんて、それこそ音楽にのせて そに子の絵が続くだけで、愛でるという役割しか果たしてない。
劇中の人物もみんな そに子が好きで、人情味あふれる年配の方々、幼稚園児、猫、みんなから愛されている。ああ、そに子はかわいいもんねという偶像崇拝アニメ。

笑える部分はマネージャー関連に多くあります。常時着用の般若面も『すーぱー そにこ』のパスポートもノーツッコミで笑いになる。もうそういう芸風になっている。他にも暴走したマネージャーに襲われて、ヒーローのちゅられんじゃに助けを求める怪人という立場がずれる構図もいい。その後マネージャーに撮影のオファーが来ると言う二段オチも素晴らしい。

 
 
 
ノラガミ

No3

主人公のカミサマが人助けする話。

バスにはねられたのかと思ったらはねられてなかったと思ったら本体がはねられて魂抜けてた!というなかなか面白い導入。

ヒロインのキャラデザが好きだけど、主人公の神谷さんの女性ファン向けの声が苦手。男女どっちの層も狙ってのことなのか。
だから作画は好きだけど全面的に好きかって言うとそうでもない。死霊との戦闘があって、日本刀で戦ったりするようなアクション系の作品なんだけどな。

神様なので菅原道真まで登場するというのは予想外で驚きだった。そういえば神様だったかと。「著作権どうなってんの?」「没後50年までです」なんて会話してるけど、キャラのイメージがいい意味で壊れてて面白かった。

 
 
 
魔法戦争

m

『魔法戦争』で想像したのと違う。

話の導入として、大した動機もなく一般人相手に銃を撃つヒロイン、それがきっかけで主人公が魔法使いになるっていう大事を引き起こしてる超展開。
金属製の刃とやりあってる竹刀の説明はあるものだと思ったけど、何もなくて、理屈が合わないのは作者公認みたい。そういうネタだ。

面白いのは主人公の魔法が回避魔法という、およそ主人公とは思えない防御寄りな性能であることだ。魔法戦争というタイトルから魔法で戦うと思うじゃない。でも、適当な展開で曰くつきの剣を貰ったので剣で戦うのでしょう。

 
 
 
とある飛空士

t

ちょっとなにをしたいのか分からない。飛行機の話かと思ったら少年少女のロマンスの話だった。飛行機の説明はノブナガンよりよほど詳細なんだけど、3話にしてまだ戦争の相手もいないから、飛行機の見せ場もなく、女の子と親交を深めていくストーリーになっている。
そのまま政治話に突入し、主人公の身の上が明かされたけど、あまり興味が沸かない・・。

これはラノベとして面白くても、上手くアニメ化できてるとは思えない。視聴者が頑張らないといけないタイプのアニメだと思う。行間を読み取って補完する努力を怠ると何だか分からない。こういうタイプは原作組から変に評価されがち。
 
 
 

ウィッチクラフト

Wc1

ものすごく強い魔女がなぜか主人公を守るアニメ。SEが良い。
なんで守られてるのかというと、主人公が敵の手に渡るとキリンの首がもっと長くなってしまうかららしい。

攻めてくるのも魔女なんだけど、カガリがものすごく強いから、返り討ちにあって倒されることでコメディになってるという構図。みごとなやられっぷりが爽快。EDでもメイン張ってたりしてキャラが立ってて楽しい、憎めない敵役ポジションはなかなかおいしい。

気になったセリフに「人生は苺のショートケーキかガトーショコラのどちらか」というのがあったけど、調べたら同じ著者の作品のセリフで『柔らかくてたるい』ということらしい。つまり流していいセリフだった。けどそんなセリフでもなんとなく引っかかる、前述のキリンとかにもセンスを感じて、言葉が面白いので割と好きなタイプ。

1話2話3話、毎回盛り上がる戦闘。炎を操る能力上、毎回アニメで炎を描くのは大変そうだけど、爆炎には3dCGも併用して、なんとかしてる感じ。OPの回り込みでも3dCGのモデルを使っていて、結構違和感が目立つけどそこは割り切るしかない。手描きの炎はかっこいい。

 
 
 
バディ・コン

Bc2
サンライズのロボットアニメ
普通の高校生が人型ロボに乗る1話。ありがちな展開なんだけど、70年後の未来からロボットが攻めてくるというのが良くも悪くも面白い所。1stガンダム的な、追われる戦艦に乗り込むシチュエーションになっている。

ロボットが未来からやってくる時、街中で戦闘が行われるのでちゃんと街が壊れんですよ。これがなかなか丁寧に描けている。弾切れのライフルを手放すと、その重量で足元の人間が怯む。殺すつもりで撃っても人間相手に弾が当たらないことを、運がいいとかで済まさずパイロットに説明させる。この辺の積み重ねから、理屈を重んじてる印象を受けたから、最後に未来へ飛ぶという設定も許せた。

2話から主役機が登場。バディというタイトルにある設定。これはまだ詳しく分からないけど、合体とは違うけど合体みたいなものに見えました。シークエンスでガオガイガーのドッキングを思い出したし。合言葉も、そういうスーパーロボット演出を狙ったものだろう。設定を丁寧に作っている反面、ふざけた設定も盛り込む、そのバランスが好き。

主人公機がペアになっているということは、主人公も二人と考えるのが自然だけど、今のところ片方しか描かれていない。1話で提示された伏線が大きくて、これがどんな化学反応を起こすのか期待。
 
 
 

Z/X

Zx2

カードゲーム題材の販促アニメ

1話がおいてけぼりで、2話から説明する構成。
原作に『日本一ソフトウェア』入ってた。
子供向けアニメを思い出す演出。
でも深夜アニメ。

 
 
スペースダンディ

Sd3_3
起源は知らないけどいい感じに古臭い(レトロ)宇宙ヒーローのコメディ。
貧乏な宇宙人ハンターが珍しい宇宙人を捕まえてお金を稼ぐ。

今期トップの異色さで、裏を返せば目新しいものばかりで楽しい。
未開の宇宙は未知のもので、想像の世界を描いたアニメならではの作風だ。
それはペテルギウス星人の名前もそうで、人間の50音では表せない未知の発音というネタ。「普通の名前ですよ」

宇宙人も毎回いろんな種類が出てきて、テロップには豪華なデザイナーが複数出ている。誰がどれだか分からんけど。

1話の作画は遊園地のアトラクションのように背景がぐわぐわ動く。2話のワームホームの中はマインドゲームのようにキャラクターが手描きで歪む。どちらも視覚を楽しませてくれるアニメとして優秀だ。3話は女の人のアクションが良かったな。

話は馬鹿らしくて何がやりたいのか分からないけど、その馬鹿らしさが本質ではないか。テンドンで図らずにダンディに振り回される悪の幹部みたいなキャラがどうなっていくのやら。


 
 

wake up, girls!

wu1

アイマスの一言で説明できる。
貧乏事務所からスタートするアイドルの成長話。

ダンスシーンは見栄えより安っぽさを取った演出だと思うが、地味でカメラワークも悪い。その動きの悪さが彼女達の未熟さを表現した現実主義と言っても良いけど、シリーズとして付き合うにはしんどい。
カメラの振り方についてもやっぱり、観客目線としての正面からという写実性縛りのせいだろう。

そんなダンスシーンもパンツを出すことで魅力はあった。けどこのパンツは見せすぎで笑える。あそこまで翻すというのは、意図しないと無理じゃないか。ダンス用の衣装も着てないのにそういうことをするのはアイドルとしての覚悟がありますよね。
パンツは見えた瞬間からパンツじゃなくなるとは言わないけど。

2話。健康ランドに恨みでもあるのかー。おじさんを悪役に描きすぎる。これってキモオタの投影なんだろうか。バックに絶望の音楽が掛かって重たい空気の演出が濃くて、エンタメなのかなんなのか分からなくなります。

次回予告をカレカノ?にしたことに意味があるとしたら、庵野さんを目指してるのかもしれないと邪推できます。だとしたら2話のダークな路線も納得ですけど、それをアイドルを題材にやってるというのは意地悪という感想。

 
 
 
ノブナガフール

Fool2

偉人とタロットをタイトルに冠したらありもので作った感が前に出て嫌だ。
オリジナルアニメを作ってきた河森さんのだから余計そういうのが創作に見えなくて嫌。キャラが借り物といえばAKBもそうだったけどさ。

明智光秀とかブルータスとか、視聴者は裏切るって知ってるキャラを使うことで、ミスリードを誘うみたいな既存キャラクターの使い方は面白いと思う。

でも初めから織田信長が好きな人ばかりじゃないというか、偉業を成したからその人が好きかというと、興味無い人も多いだろう。その興味のない人物が主人公だったり、大きな役割を持つポジションだったりしたら人によって様々な先入観を持つことにもなる。もともと偉人が好きだったとして、作中で自分のイメージと違うことをされても嫌だろう。という意味ではリスクが多い。だったらまだノブナガンのように間接的な方が安全かも。

3dCGを使ったロボアニメで、ロボの動きはモーションキャプチャーなのか、人間のように安定しない動きをする。こういう手付けでないものは、もちろん後で修正を加えてるだろうけど、動きに創作性が無かったり、人間以上の動きにならなかったり、想像の幅が狭くアニメとして否定的に考えてます。

 
 
 
ウィザードバリスタ

Bari2_2

梅津監督作品。前期のと違ってキャラデザまでしてる上に、アバンからとばしてる電車内攻防の作画はかっこいい。OPも属性の魔法を順に見せる所が『ディーふらぐ』みたいでかっこいい。

弁魔士という架空の職業を描いた作品で、ただ戦闘するだけじゃないのが新しい。
主人公の職業柄、裁判が主軸ということで、シナリオがミステリー仕立てになっていて面白い。
予想していなかった巨大ロボ登場。ということで法廷で戦い、ロボで戦い、魔法で戦う てんこ盛りのアニメ。これで1クール予定?

1話で2回も戦闘しておいて、2話でも本格的な戦闘シーンあり。動きのあるコンテで、3Dということもあってカメラもすごい動くし画面がめまぐるしい。ロボの下では魔法戦が行われているし、情報いっぱいのかなり満足な出来。この調子で走り抜けて頂きたい。

法律の方は交通法が現在のものであったことから現代の法律にプラスされた世界ということだと思うけど、じゃあ魔禁法1~9条の内容ってなんなんだろう。それによって話が広がりそうな世界観だ。

こういう弁護ものに期待する展開といえば、天才的な主人公に嫉妬するライバルポジション。たぶんこいつが裁判に掛けられてそれを主人公が助けるヒーロー展開。とか道徳的に納得できない内容の弁護で矛盾を孕む社会に衝突する展開。とか、熱い展開が予想されるのですごい楽しみ。

あのカエルはあれで魔法少女に対するマスコットなんだろうか。生物なのか?

 
 
 
ニセコイ

Nise2

テンプレ転校生展開から王道ラブコメの流れを作りつつ、主人公とヒロインが暴力団の家系にあるという特殊な要素も組み込んだ話。
この特殊な設定のせいで、命がけで恋人のふりをすることになる。という事件によって物語がはじまる良い1話だった。1話ってこうじゃないと。

そこに幼い頃ペンダントをくれた子という要素が加わって、別ヒロインとの関係もこじれてくる。1話で反応を見せたのでもしやと思ったら、2話でそいつは関係ないことが分かる。と思ったらそれは嘘だったって、2話で視聴者にはもう明かしてしまう。この展開の早さはかなり好き。もったいぶらないということは、ここからまだまだ話が膨らむのだろうと期待してしまう。

でも主人公って、ペンダントの子の顔も名前も覚えてないという。それは女の子それじたいよりまた会おうと約束した状況が好きっていうロマンチシズムでしかないから、くっつくとしたら金髪の子が自然じゃないか。

こういう話って、周りから誤解されないように恋人のフリをしてるだけって説明すればいいだけのことなのに、タイミングの問題とか下手な言い訳で、そのままストーリーが進んでいくけど、これもまあ誤解する展開になるよなー。騙してるのは部下連中だけじゃんって思うんだけど、これからそのもやもやが晴れてくれるといいな。

フリで恋人をやっている桐崎は一条とは険悪な雰囲気なのでジト目が多い。ジト目というのは相手を見つめている行為であって、だいたいカメラ目線で描かれる。女の子から見つめられるというのは、それがどういう理由からであっても得難い状況であり羨ましく思わずにはいられない。それだけ長い時間一条のことを見ていれば心変りもすぐだろう。

 
 
 
ハマトラ

Ha1

寝言って馬鹿なの?はっきり言いすぎだろ。

SPECをなぞった様な設定というと、SPECも割と数ある能力もののコピーとして誕生したようなものだから、SPECを挙げるのは筋違いのように思うかもしれない。
けど、ただ能力ものという訳でもなく、主人公のもとに依頼が届いて、それを解決していく1話完結物なので類似する点は多い。

能力を持った人間は社会認知されていて、彼らが自分たちのことを優良種で他を蔑んでいるという構図。依頼一つ一つにどんでん返しがあって、それを解くミステリーみたいなシナリオになっているが、そのシナリオは20分という制約のせいか大した仕掛けでは無い。大袈裟にして馬鹿丁寧に要所を摘むストーリー運びも、仕掛けのあざとさに拍車を掛けている。
二つの事件は一つだったんだ
いじめてたのは教師の方だったんだ
知らずに弱者と決めつけていたんだ

このストーリーだけでは苦しいので主人公たちは黒幕を殴ったりして闘う。アニメ的表現として能力を使う時に、別時間の表現で画面の色調が変化するのが面白い。

能力が無いことに嫉妬して、他人の能力を集めて移植するという悪の暗躍も同時に進んでいて、物語の縦軸がどのように絡むのか興味深い。

 
 
 
ズヴィズダー

Zvzd1

タイトルの通り世界征服を企む組織の話。
ガリレイドンナの金魚で印象的だったクノさんがメインキャストに。今期の花澤さんのメイン率といい大沢はすごいな。
この幼女がリーダーらしく、主人公の同級生が正義のヒーローで、身近な人物が正体を明かさず対立してる部分からコスモス荘に近い雰囲気を感じた。

明らかにされていないのが世界征服の目的だ。
『世界征服は可能か』って本読み返して考えてみたけど、悪も正義も価値観の違いで、価値観の押しつけが支配に繋がる。本人は世直しのつもりでやってるのかなと思う。現状に不満があるから理想郷を作ろうとする行為が世界征服になり、それは人類全滅とか、お金の為とか、人の苦しむ姿が見たいといった目的では無い。
「情けは人の為ならず」がおそらくキーワードで、あそこのセリフは無理矢理入れた感じで気になっていたけど、正義のような善行も、自分の世界征服の為にやっているという理論で行えば悪と呼べる。それは1話で軍需産業を否定した行為に繋がる。
悪の秘密結社なのに『良い人』であるアスタを引き入れたのも幼女の方針と繋がるからだろう。

どう考えても黒幕な雰囲気の正義のホワイトライトのボスの登場といい、幼女側は悪い奴らには見えないようになっている。1話アバンで、黒い廃墟と白い都市の対比が出ていた。廃墟には幼女の像。思い出すのは武力による戦争根絶。犠牲の上に成り立つ平和。ゴールがあそこだとして、どう繋がるか、これからの展開はおもしろそうだなと思います。
 
 
 
 

咲と生徒会は続編なので特になし。咲は前回からのスパンを気にしてか説明だけの1話はスロースタートすぎた。生徒会はギャグアニメと思えないカメラの使い方の映像の作り込みだった。

この中から半分くらい見る予定。これ以前のも7本あるし。というか今はハンターハンターが面白いよ。

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