ガンダム戦記 Lost War Chronicles ストーリーまとめ
「ガンダム戦記」はPS3でも出ているのでPS2版と明記するか、Lost War Chronicles(LWC)と付随して書く必要がある。
そのゲームを原作として小説とコミックが出ているが、それぞれストーリーが違う。もともとゲームの方にストーリーは無いからだ。
【ゲーム】
元になったゲームのミッションは連邦側とジオン側で各14個。別視点で同じステージをプレイできる。
カナダ オデッサの陽動かミデア撃墜
ヨーロッパ 影武者ビッグトレーの護衛か撃墜
アジア ガウの撃墜か護衛
アジア廃墟都市 掃討か撤退支援
カナダ 連邦のみ対アッザム
ヒマラヤ MS捜索か追撃
ジャブロー 入口防衛か捜索
ジャブロー ジオンのみ降下支援
ジャブロー地下 内部防衛か突入
アフリカ隠し基地 集積物資破壊か防衛
キャリフォルニア ザンジバル発射阻止か支援
キャリフォルニア 基地奪還か撤退支援
アジア 08に介入
北極 80に介入
トリントン 83に介入
全部バラバラの任務で話に繋がりが無いし移動も激しい。それに戦闘中の会話なんかも無い。これを全7話構成でコミックにしたのが夏元雅人と千葉智宏のこれ
【コミック】
1カナダ南西 オデッサの戦いの前の陽動
湖を利用してガンタンクを有効活用し勝利
2リトアニアで影武者ビッグトレー護衛とドムの調査
外人部隊によりビックトレーは破壊される
3オデッサ 陸ガンを囮にしてWBへ向かうマチルダを護衛
アッザムが出るがこれを撃破
4オデッサ オデッサ戦が終わり取り残されたジオンHLVの見張り
新米を人質に取られ中のゲルググを見逃す
5ジャブローの戦いに参加 MSの降下阻止と地上MS掃討
投降を呼びかけラリー死亡
ジオン側はカザフスタンで敗残兵狩りに会いユウキ死亡
6バイコヌール ゲルググの破壊任務
HLVの敗残兵を見逃す
ジオン側はHLVでメイを帰す あとアニーも宇宙勤務
7アジア方面 引き続きゲルググを追う
戦闘中に終戦協定が結ばれる
最初のカナダの任務から後は両軍ともヨーロッパからアジアへ徐々に移動している。例外は連邦側だけ南米ジャブローに寄り道していることで、あとは地続きになっている。
序盤はゲーム内容に沿った任務内容になっているが、話を終わらせるに当たって、ゲルググというボスキャラを出したことで、6話と7話の任務の内容がゲルググの破壊という1機のMSのために小隊を動かす内容となっている。ゲルググなんて宇宙に行けばわんさかいるものだと思っていたが、ここではパイロットの能力込みで危険視しているのかな。
ゲームでは主人公=プレイヤーのため連邦側のキャラとジオン側のキャラが会うことは無かったが、過去編というものまで用意してじっくり二人の事情が描かれ、戦争に対する思いが一致する二人が戦場で顔を合わせることになると共感し、最終話では和解する。
【Gジェネspi】
そしてGジェネspiritsで再現された時はコミック版準拠だった。
1前半カナダ1話 後半リトアニア2話
2オデッサ3話
3バイコヌール6話
4オデッサ東方7話
4話の新兵訓練はスキップして5話はナレーション処理でした。
【小説】
Gジェネに選ばれなかったこともあり影の薄い林譲治の小説版は、M資金というマクベが残したという金塊の謎を追いつつグール隊というキシリアの私兵と戦う、一本のストーリーとして作られている。もちろん主人公もキャラ付けされて、最終話では両軍が顔を合わせ和解する。そこは同じなんだ。
1巻
1(連邦)オデッサ 野戦基地襲撃
MS小隊を撃破 隊員から認められる
2(ジオン)キャリフォルニアベース警備
偵察部隊を撃破 残骸から偶然M資金の情報を得る
3(連邦)オデッサ 影武者ビッグトレー防衛
グール隊のグフを撃破
4(ジオン)会話パート
M資金について
5(連邦)アンデス山脈辺り 拠点の防衛
グール隊のザクを撃破
6(ジオン)キャリフォルニアから撤退 ザンジバル脱出支援
味方を脱出させた後は潜水艦を奪いオーストラリアへ移動
2巻
1(ジオン)オーストラリア 列車の護衛
グール隊のザクを撃退
2(連邦)北米のジオン掃討 要塞を攻撃
対トーチカ アニッシュ負傷
反攻作戦の支援としてオーストラリアへ移動
3(両方)オーストラリア 野戦基地の警護vs襲撃
グール隊は漁夫の利を狙ったがザクを撃破される
グール隊にゲルググを奪われる
4(ジオン)オーストラリア 連邦の基地からミデアを奪う
ミデアから偶然M資金の情報を得る
5(両方)北アフリカ 会話パート 作戦要地の確保
M資金について
グール隊の策にはまって穴に落ちる
6(両方)5の続き 地下道
両リーダーが穴に落とされるのを救出
グール隊のゲルググ撃破
因縁のジムスナイパーⅡ。小説ではラドリー少尉が搭乗するもトーチカの破壊に遅れてロフマン曹長が病院送りになる。コミックではラリーが搭乗してコクピットを破壊され戦死。最高クラスのジムとはいえ、高性能機が華々しい活躍をするとは限らないということか。
特徴的なのはグール隊という、連邦からもジオンからも敵の立場になる存在が置かれたこと。これでお互いの主人公が敵対する展開が避けられ、どちらがメインということも無くなる。クロードのサド気質で従順な美少女を従えていてキシリア信者な部分は後のマレットサンギーヌの元ネタの様な気がする。
2巻の5話で判明するが、各地を転々としていることへの理由付けがM資金であった。原作ゲームの舞台が定まらない点を解消している。
そういう展開から、ゲームには無かったオーストラリアまで飛んでいる。ここで出てくるウォルター大佐は別作品のゲストキャラであり、ここで襲われる列車というのも別ゲームであれのことだろう。
キャラの扱いも大きく異なる。コミック版ではレギュラーキャラが減っていくが、対してこちらに欠員はない。コミック版では絵で魅せるメディア故に、戦闘シーンが多く占めていた。その煽りで活躍が無かった秘書の存在は、小説版の方だとキャラも立っていて活躍が目立つ、なかなかの超人になっていた。
戦記LWCというとコミックが取り上げられることが多いけど小説も面白いよ。
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