ポケ戦のMSははじめゴッグ改だった
たぶん幼稚園の時なんですけど、ウルトラマングレートのお面が配られたことがありました。私は両腕を縦に広げるポーズを取って遊んでいたのですが、その時近くにいた友達に、ウルトラマンのポーズはこうするんだ、といってスペシウム光線の腕を交差させるポーズを見せられ腑に落ちない思いをしました。ウルトラマングレートのバーニングプラズマを知ってる自分がマイノリティーだったのか、思えばこの頃から私のオタク人生は始まっていたのでした。グレートの説明をしたかどうかは憶えていません。しかし、この時の苦い気持ちは未だに思い出すのです。必死に説明するのも不毛だし、説明してもコイツには分からんだろう。そういう場面は未だにありますけどね。
本題
ポケットの中の戦争のジオンMSは外見が違うだけのファーストと同一のMSなのか?
ちょっと、主張しておきたい。上に書いたようなことはOVA発売前の段階での話なんです。
バンダイが出版していた「MJ」のvol.112(1988年10月15日)に、OVA用デザイン公開と題して資料が載っています。
MS-06Fザク
MSM-07Eズゴック
MSM-05Bゴッグ改
これらのデザイン自体は今のOVAのものと変わりませんが、ツッコミ所は形式番号と名前です。
ザクはファーストと同一のザク。
ズゴックは形式番号だけ変更されている。名前が決まっていなかっただけかも?
そしてゴッグだけはゴッグ改として、明らかに別の機体として設定されている。まあ、見ためがもうゴッグのものではないからね。ちなみにハイゴッグの形式番号はMSM-03Cだ。当初MSM-05にしていたということは、完全にゴッグとは別設計の新規MSという設定だったのだろう。
次月のMJ vol.113では
MS-06Fザク
MS-09Rリックドム改
MS-14ゲルググ改
となっていて、一応「改」と付いていることから、別機体であることが分かる。
MJ vol.116(1989年2月15日)
ここでMS-06FZザク改の設定が登場、その他のMSも既に現在の設定になっている。
そして1989年3月25日にOVA1巻発売。
初回特典だと思うプレビューブックはもちろん同封の解説書にも当然ながら別機体として紹介されているから世に出た段階で別機体なんだよね。
ガンダムに詳しくなろうとすると、決定稿以前の設定まで把握しなければいけないのか。「詳しくなろうとすると」というのは変な言い方なんだけど、馬鹿にされないためには、と言い換えるなら「ガンボーイ」は当たり前に知られているように、知っているべき知識っていうのは間違いなくあるんだよなあ。でも没設定なんて裏設定以下だろうに。
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