ガンダムに関して使われる「機体」という単語 (結論でず)
車のボディのことを車体という、
同じように船のボディは船体で、
飛行機のボディは機体という。
で、ガンダムにおける「機体」。
どういう使われ方が多いかというと、「作品の中で好きな機体は~」なんてのがある。
ここでは「機体(の種類)」という感じで無意識に意味を拡大して使われている。これは車等でも同様で、「好きな車は何?」には「車(の種類)」というニュアンスが含まれている。同じルールにのっとって、「好きな機は~」であれば私は納得していた。
ここで考えて欲しい
車に対して「好きな車体は」というとシャーシはそのままでボディだけ付け換えられる様な感じがする。純粋に車の種類が聞きたければ「車種」というはずだ。
船に対して「好きな船体」というのも聞き馴染みが無い。「船種」なら分かる。
戦艦に対して「好きな艦体は」とは言わないだろう。『艦タイこれくしょん』は、それこそ人間の体という意味を掛けたダブルミーニングなのだろうけども。
だからだ。
MSに対して「機体」という言葉を使っても我々が自然に受け入れられるのは、MSが人の形をしているという理由があるのだと思う。
現代の戦闘機に置き換わったものが、宇宙世紀のMSだから「機体」という言葉が使われている。それも真だろうが、ここまで浸透したのはその漢字ありき。
でも、そこで問題なのが、「好きな機体は」という使い方に違和感を覚えないことだ。車と船を例に挙げたように、種類を問いたいのであれば「好きな機種は」となるのが自然である。ところが「好きな機種」でワード検索するとパチンコの記事ばかり候補に挙がってくるのが面白い。パチンコは人体に似ていなくて、ガワに興味がある人はいない。そこから逆説的に捉えると、MSの好みで中身(フレーム・電子機器類)を気にする人はいない。外見がすべてなのだ。だから、その意味上では機体でも正しいのだ。というのは暴論だろうか。
ちなみに劇中でも特定のMS単体に対してパイロットが「この機体」という言い方をしている。瞬間的に思いついたのは
「機体はそのまま~」Vガン
「機体にガタが~」Vガン
「この機体と核弾頭は~」SM
実際いつ頃から使われだしたんだろう?
最後に、もうひとつ理由を付け足せます。「機体」というボカした言い方をすると、
モビルスーツ、モビルアーマー、モビルファイター、モビルスタンダード、その他いろいろ全てに対して使えるので便利です。なんかもう、そういう文化が出来上がっているのです。
出来上がっているのですが、ちょっと気にして欲しい。
航空機でも航宙機でも機体しか言葉がないんだから新しい言葉が必要。
ガリクソンは機体か?
ガンタンクは?
-続かない。
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