戦士達の軌跡の感想 兼全解禁情報
(2019年に詳しく書いたもの→リンク)
ゲームキューブ用ソフト「戦士達の軌跡」クリアしました。
ガンダムのアクションゲームは数あれど、コイツは強烈な個性を残す作品でした。
アクションゲームなのに、経験値を溜めるLV制度があるし、RPGみたいにダメージが数字でポップアップ表示される。キャラクターはMPを消費して補助魔法が使える。他に類を見ないプレッシャーゲージ。宇宙空間での癖がある移動方法など、いろいろと独特で楽しめました。
LV制度が面白く働いているなと思ったのが、ゲーム上級者でも必ず苦戦するようになっている所です。これによってアムロの苦戦、シャアの苦戦ぶりが、どのプレイヤーでも味わうことができるようになっていたと感じました。一般的なアクションゲームであればプレイヤーに技量があれば原作のシチュエーションを覆すことも叶います。それが「軌跡」だと、なかなかそうはいかない。
それで半ば強制LV上げを課せられてしまうので、それに対して否定的に思う人もいるかもしれません。そういう仕様に対して、いかに低LVでクリアできるかという挑戦的な遊び方も用意されているのは意図的なものでしょう。
そのせいもあってか?一度上げたLVが下げられないのが大きな不満です。最大LVは30なのですが、ここまで上げてしまうと、初回での苦労が全く味わえません。だからといってニューゲームからだと選べるステージまで初期化されてしまうのでかなり面倒。
LVと同じことが言えるのが、キャラクター毎の能力です。
ここまでキャラクターの能力の差が反映されているゲームも珍しいと思えるほど、原作再現に力が入っています。例を上げると、セイラがすぐにパニくって操作を受け付けなくなるとか、クリスのガンダムに残弾がほとんどない上に全然MSの性能を活かせてないとか、アムロの「覚醒」スキルを使うと時間の流れがスローになる等。使用キャラクターでシチュエーションを変えただけのゲームもある中、能力でキャラクターを表現しているのが良い。
開発はべックで、戦闘中にマップを開いて指令を出すのは「コロニーの落ちた地で」、ステルス状態や、背後から攻撃で大ダメージになるのは「ジオニックフロント」の流れを感じさせます。「軌跡」は2004年の作品なのに、それ以降、この血脈を継ぐゲームが出ていないのは不思議です。
その「ジオフロ」の流れもあって、フェンリル隊がゲスト出演しているという嬉しいサプライズに出会えました。もともと好きだったからね。という訳で、「軌跡」では原作の流れを逸脱したif展開も用意されているのです。主にジオン側にだけど。だって戦死した所で終わってたらステージ数が少ないもんね。
ゲームをコンプリートするには、全Sランクは必要ありません。
Sが必要なのは、シークレットが二つ表示されてる所だけじゃなかったかな。ハードコア以外は全部Sにしたけど。
で、ハードコアというのが、最初勘違いしていたのだけど、別難易度の話じゃないんですね。
全ステージクリアすることで、各キャラクターで一つずつ、おまけのミッションが遊べるようになるのです。(ただしジョニー、ノリス、ガトーは除く)
そのステージの制作者の遊びっぷりがすごいので、初めて確かめにいく作業はワクワクしたものです。普段使えないコアファイターとかに乗れるようになります。
やっぱりハードコアというだけあって、難しいのだろうと思っていたけど、なかには簡単なのもあったし、全部クリアできて良かった。アクションは得意でも無いので、これ以上難しくなるのかとビビってました。特に難しかったのはカイとクリス、アイナも少し苦戦。クリスとアイナは要領を掴んだので今でもいけるけど、カイはもう偶然でしたねー。残弾0のガンキャノンで戦うステージなのですが、普段から射撃しか使って無かったので敵の反撃を食らいまくる。でも結局全員LV30にはならなかった。そんなゲームバランス。
普通にクリアするまでならLV18前後必要になるかと思います。というか私がそうでした。セイラとララァは2で、ガイアは28だったけど。ガイアはムシャクシャして一気に上げた。そしたら意外とあっさり倒せたG3ガンダム(ラスボス)。
高ランクを取るコツは自機のダメージを減らすことと、仲間を倒されないこと。
倒す機体毎にポイントが付いているので、合計が800以上になればSランクで、味方の損害によって減点されていくだけ。時間は関係ないようです。
使うMSで経験値倍率が変わり、ボールでサラミス10隻くらい落とせば経験値999入る。なのでLV上げもコツを知ってれば簡単なのだ。
もっと思い出を語っても良かったと思うけど、纏まりがなくなる気がする。
プレイしながらメモ取ってたんだけど、例えば、最初はアムロで初めて2面で詰んだ。
次にトリプルドムの面で詰んだ。次にビグザムのビームに一瞬で消し飛ばされ、エルメスでも苦戦したみたいだ。後半は別物の動きをみせるアムロだが、この頃はまだプレイヤーの経験値が足りて無かったか。
アイナの2面はビームを撃てないアプサラスで、何とかしろと言う。1度でもクリアしてしまうと再現できないのがなんとも悲しいが、ここのクリア方法だけはネットに頼りました。ジョニー面で出てくるトーマスクルツはギレンの野望でも声をやってた人ですが、すごく喋るのが面白かった。
声優じゃなくボイスアーティスト(エンドクレジットより)
キャラクタープロフィールから撃墜数が閲覧可能。
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