ナイトガンダム物語3 伝説の騎士団 の感想 マニア向けリソース管理ゲーム
先月は駿河屋で2回ネット通販したんですけど、2回とも注文から3日で品物が届くという事態に遭遇しました。最近早くなってるみたいですよ。実際、気になって過去の注文履歴見たら昨年の8月から毎月のように注文していた私が言うのですから。というか、そこまで利用してると思って無かった。で、そんなリピーターの私が3日で届くくらいで驚いたんだぞという話でした。
思うに、注文して届くまでの間は購買意欲が消化されてるので別の買い物に意識が向かないんです。それで、なかなか届かない駿河屋だから気軽に注文できたっていう部分があったんですけど、今回のことで自分の中の駿河屋回転率が確実に上がりました。
さて、ファミコンガンダムRPG三部作の最終作「ナイトガンダム物語3」も遊び終えました。
初見のクリア時間は20時間。クリアレベルは33。評価は11月クリアのキングクラス。
過去2作に比べて尖った作品で、私には なかなか好きなゲームでした。
RPGっていうのは「リソース管理ゲー」と言って、HPが足りなくなったら回復させるだけの難しいゲームじゃないと馬鹿にされることもあるんですが、そのリソース管理を突き詰めて整理していくとに注力すれば、それは早解きというパズル性に繋がるので、RPGにタイムアタックの要素を持たせるのはゲームとして自然な楽しみ方だと思ってマス。
で、「ナイトガンダム物語3」はそんなゲームです。そんなゲームだからこそ、マニアな人には喜ばれるけど、それ以外の、一般的なRPGがやりたい人にとっては敬遠される存在なんじゃないかと思います。
第一に年表システム。
これは、ゲーム内にカレンダーが存在していて、歩数や宿に泊まることで日付が変わります。そして、ボスを倒して敵の要所を攻め落とす毎に年表に時間が記録されていくのです。
最終的な評価はラスボスを倒すまでの経過月で3段階に判断されます。
なので、遊びこもうと思えば、歩数を管理したり宿屋に頼らないHP管理を計画することになるのです。だからワープ魔法や飛行する乗り物もないという。
歩数が制限されるということはエンカウント・LV上げも制限される。
第二に装備固定のシステム
このゲームに武器屋や防具屋はありません。
なので装備の買い替えは不要です。能力を上げるためには、レベルアップの他に、宝箱から入手できる金属と引き換えにして、最初から身につけている装備を強化して貰うという手段があり、その金属が終盤までは有限なので自己管理が必要となります。
装備強化1回の上昇値はキャラ毎に設定されていますが、だいたい5レベル分から10レベル分あたりの上昇値と同等です。キャラのレベルは最大50。
一つの装備は+9まで強化可能で、キャラによっては初めから+4くらいまでは強化されている。
数が有限なので、加入時に強化数ゼロの主人公は斬り捨てるつもりでいました。しかし。
第三にパーティーの分岐
キャラを有限で強化するうえに、パーティーも分岐するよっていう。
まあ円卓の騎士モチーフなのでパーティーは13人、いや12人もいる性質上、最終的に6人パーティーが2組で行動し、1度決めたパーティーは次の分岐点まで途中で変更が出来ない。
そこまで神経質になることもないけど、計画を持って進めようとなれば、管理に気を使うゲームの仕様ではある。
しかもセーブ箇所はひとつだ!
編成後は自動セーブだ!!
あとMPとか
ガンダム族って魔法が使えないそうで、キャラがほぼガンダムのこのシリーズってMPが死にステータスになりがちなんだけど、この作品は よく作られてる。
MPを消費することで任意でクリティカル攻撃を出せるようになっていた。
なので戦士でもMPが重要なステータスなのだ。
そして、MPが0になると気絶します。これが このゲームの面白かった部分で、中にはMPを減らしてくる敵もいるのです。だから従来のRPGと違って、味方のHPだけでなくMPが0になってもいけないシステムになってました。
でもまあ、それ程頻繁にMP減らされる訳でも無かったので、難易度的には難しい設定にはされていませんでした。
勘違いしないで欲しいけど
全部を最初から完璧にやることは求められていない。
暗闇で思考錯誤をする1周目は本当に楽しかった。
で、特に早解きを意識してない1周目で2番目のキングクラスだったわけなので、ゲームバランスは仕様からイメージするよりはずっとヌルいと思います。
でも、やり込もうと思えば いろいろと やりがいがある。良いゲームですよ。
印象深いのは、
フォーミュラという3人目のメンバーの古参兵が、加入時はだいぶ頼りになるFEのジェイガンみたいな存在だったこと。
が、HPの伸びが低く、パーティーを分ける時に「ベテランの俺は3人で十分だ」みたいなことを自信満々に言うせいで フォーミュラ隊だけバランスがシビアw
他に全滅したのは1人の時のチキンゾック戦(ザコ)とか、ガルマの館のシュツルムディアス(ザコ)とか、月の塔ボスのバウンドドック戦だった。
ので、戦闘は ほどほど全滅できる良いバランスだった。
バウンドドックはメガアイス使ってくるからアイスウォール使えばいいと思うじゃん。そしたらフォウが即座にクリアー唱えて効果を掻き消してくるのw
もう普通に物理でゴリ押しですよ。それ以降ウォールを使おうと思う場面は無かった。
ストーリー進行で詰んだのは一か所あって
ナイトの証を取った後の王家の谷の試練なんだけど、「はじめから やりなおし」なんて物騒なことを宣告される。これ見た時目が点になりましてね。
何度初めから入り直してもメッセージが変わらないので、「はじめから」ってニューゲームのことなんじゃないかと疑念を持ち始める訳で。
ドラクエの例の文体と似てることもあって
なんか、そういうバグでも発生したのかと思って悩んでしまいましたが、
この部屋で一歩進めば良かったというオチでした。
一瞥して何もないから、入らずに出たとか、左から回り込んだとか、そんなことをするとイベントが発生しません。
他に、アイル砦では床を踏んだ時の音に注意しろと言う村人の助言に従って、レバーを見つける前に全床を踏むと言う馬鹿な真似をさらしてしまいました。出る時に気付いた。
・・・、そんな『葡萄酒をがぶ飲みしながら気合を連発するゲーム』。
次回はデバッグのように遊びこんで調査したデータを紹介したいと思います。
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