ガンダム小説本紹介その1 トワイライトアクシズ
でも気になった人はちゃんと読んで欲しい。自分とは感じる部分が違うはずなんで。
トワイライトアクシズは2016～2017年のWEB小説。
アニメ映像にもなっているが、30分という尺内にストーリーを収めるための変更点が多い。また省略が多いのでアニメの方でストーリーを把握するのは困難になっている。
コミックは現在連載中であるが、そちらは未読。
世間の評判だと、アレックスの進化版の新ガンダム・トリスタンのことが話題になっただけだった作品。アレックス同様に素体の状態だと量産機にやられてしまう。細かいバックボーンについては不明で済まされた。短い話なので不明扱いで済まされた案件が多い。
話の舞台が(半分に割れた)アクシズなので「逆襲のシャア」後のアクシズの状態や、シャアの過去に絡む設定が多くある。同じガンダムとはいえ、既存の作品に関わってくるような設定を掘り下げているのは、ブックレットによると若い人にはそういう拘りがないので若い人に向けて作ったようです！！！
時代はUC0096。逆襲のシャアから3年後。
サイコフレームの証拠隠滅と研究のためにアクシズに回収しに行くという話。
主人公は元アクシズにいた人間で、連邦政府から案内を依頼されるところから始まる。
きっかけはラプラス事変で、今後サイコフレームが流出したら困るから。逆に言えば「ガンダムUC」が無ければサイコフレームは危険視されてなかった。よし、あれはもう劇中劇でいいよ。
依頼を受けた主人公の目的は、まだアクシズに放置されてるサザビーを探しに行くことで、サザビーのことは依頼主は知らないという。
この時点で違和感なのはアクシズを3年放置していた理由がないこと。サザビーなんて表面にずっと残っていたわけで、事後処理を全く行っていないってことになる。
おまけにアクシズの中には新品のMSとMAが残っている。一方でアレックスみたいな古いMSをモデルチェンジしてまで使わなければいけない事情がある。
主人公は二人
1年戦争時にNT候補だったアルレットはフラナガン機関の被験者なので老化が遅いという宇宙世紀では聞かない設定を持つ。幼女時代にシャアにメカマンとしてスカウトされてから、ずっとシャアと行動を共にしていたという新しい設定ができてた。
ダントンは一年戦争時からMSパイロットだったが、戦争が嫌いだったのでテストパイロットになった。SF91のトキオと似た設定。パイロット時から敵は何度も撃ち落としていて、その戦い方がシャアに似ていたことからシャア直々に専属テストパイロットとしてスカウトされたという新しい設定ができてた。アルレットと同じく、エゥーゴにもネオジオンにもシャアに付いて行っている。
敵対する正体不明のMSはロナ家の息がかかった傭兵で、F91ともつながりを持つ作品だった。
・小説の流れ
アクシズ内で所属不明のMSに襲われる (ジェガン2機とトリスタン)
アルレットがMSハンガーに案内
シャア専用にセッティングされた赤いザクⅢ改が稼働状態で放置
ジェガンのコクピットを打ち抜いて撃墜、圧勝してトリスタンは逃げていく
MSは捨ててデータが残っているはずのラボに向かう
ガザ・ガルス・Rジャジャを発見 (すべてスタンバイ状態)
所属不明のバイアランイゾルデと新しいジェガン2機が徘徊している
バイアランに2つある揚陸艇の1機を攻撃される
ダントンはRジャジャに乗って反撃
その間にアルレットはサーバーからデータの引き上げに成功
バイアランとは いい勝負をしてダントンが勝つ
素直に負けを認めるバイアランのパイロット
そこにアームドベースを装備したトリスタンが現れ、ダントンは手負いのRジャジャで続けて戦闘
アルレットは単独行動でサザビーを発見してサイコフレームの破片を回収し
アクシズ内に放置されていたMAアハヴァアジールに乗ってダントンを助けに戦闘に加わるが、あっけなく負ける
残ったRジャジャ
その時アルレットのサイコフレームが光って 周囲と記憶を共有
ダントンが攻撃のスキを作り、アルレットのファンネルがヒット
しかし破壊されたのはアームドベースだけ
トリスタンが攻撃するのを止めに入るバイアラン
和解のような感じでハッピーエンド
・アニメの流れ
「ダントンは人を撃ったことが無い
撃てないのでテストパイロットになるしかなかった」 (違和感)
ザクⅢ改とトリスタンの戦闘
トリスタンを一時的に戦闘不能にした直後に増援のバイアランと戦闘
辛くもダントンの勝利
トリスタンが復帰してバイアランと一緒に逃げる
(弟は画面に出ないままで出番終了)
メーメット含め3人でサザビーに向かって直進 サザビーの存在を秘密にしてない
サイコフレームの資料じゃなくてサザビーを探すのが目的になっている風に改変
アクシズの中に入る必要？
揚陸艇が襲われて反撃のためにダントンがMSを取りに行く
アルレットは別のルートでアハヴァアジールを取りに行き、ダントンより先にトリスタンMAと交戦
アハヴァが負けてから遅れてRジャジャ登場
そのRジャジャは過去のテストで故障中のままの整備不良の状態だった
アルレットを逃がすために捨て身の覚悟で戦うが、素体トリスタンから一方的に攻撃を受ける
その時、サイコフレームの光で周囲と記憶共有
過去の境遇に共感した敵から見逃してもらう過程は省略して
小説と同じハッピーエンド
・ほかの言い残したこと
ダントンめっちゃ強いけどオールドタイプ。相手は二人とも強化人間。ダントンはテストパイロットで実戦慣れしてるとは思えないし、しかもブランクが数年ある。それでもシャア並みの操縦能力という盛った設定で、超強い不殺系パイロットが一人増えた。
小説の方で一番印象的だったのは喫茶店でメロンソーダ飲む話。こういうオリジナルキャラの掘り下げは面白いと思った。
アクシズを押し返す光景を見た外伝の人間
SS ユウ
F90 ボッシュ
SF91 シュビッツ
クライマックスUC カムナ パミル シャーリー
クロボン スズキ
トワイライト ダントン アンリエッタ
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