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December 30, 2019

【PS】ガンダムザバトルマスターの情報

格闘ゲームの技表ってゲーム内で見れて当然なのに、当然のように見れないのは何だろう。
最近のゲームは見れるようになっているのが多いし、この頃でも見れるゲームがあるのは知ってるけど、あたりまえにはなっていない。
説明書に書いてあるからいらないと思うのは分かるけど、あれば便利なのは明らかだ。
たまに隠し技を探してもらうために伏せているパターンもあるけど。

ということで技表を作ることにした。その経緯でシリーズを改めてやり直した。格闘ゲームってキャラクターを動かすだけでも楽しいもので、特にバトルマスターはモビルスーツのグラフィックが丁寧。ゲームの内容は割と蹴りゲー。
01-title_20191126192701
ガンダム・ザ・バトルマスター
Gundam the Battle Master

プレイステーション
発売日:1997年6月20日
開発会社:ナツメ (松本D)
ジャンル:対戦格闘
キャラ数:10 (+ボス3)
難易度選択:easy, normal, hard
多人数プレイ:二人対戦
セーブ機能なし

資料価値 4
クリア時間 1
クリア難度 2+
コンプ難度 -
個人的好き度 3+

・ガンダムのゲームではあるが、モビルスーツ以外はゲームオリジナルの世界設定。キャラクターデザインはアニメーター重田敦司による。
新規モビルスーツとしてサイコガンダムMk3が登場し、パイロットのマリアと共にGジェネシリーズにも出演している。既存のMSも多少のアレンジが加えられていてメカニックな部分が強調されてディティールアップされている。あとジオの武器がオリジナル。
ストーリーの設定は壮大だがストーリーモードの内容自体はなかなか淡泊で対戦相手と一言ずつ会話を交わすだけ。

・全12戦のクリアまで30分未満。

・難易度の違いによる内容の変化はない。クリア条件は難易度問わずストーリーモードのクリアとする。難易度イージーでも手応えはあって簡単にはいかなかった。その後難易度をハードにしてみるとパラメータが変わるわけでもなく、イージーで慣れた分だけ楽に勝てたくらいだった。なので難易度によるCPUの違いはさほど無いといえる。
ひとつ関門といえるのはMA戦はゲーム性が変わるので攻略法を見つけないと勝てないこと。
CPU戦の抜け道としては自動で回復することを利用して時間制限付きで逃げる戦法を取れば楽に勝てるはず。特にコマンド技を使わなくてもビームライフルやビームサーベルが出て普通に戦えるので格闘ゲーム初心者にも優しい。

・ストイックなくらい対戦するしかないゲームで隠し要素は一切ない。

・巨大メカを題材にした対戦格闘として際立っているゲームデザインが面白い。その他大勢の格闘ゲームの中に埋もれない力作だ。
鈍重な動きのモビルスーツの挙動、スラスター機動による空中戦、モビルアーマーのサイズ差の表現、振動するステージマップ、破壊されていく装甲の演出はメカものならでは。
なかでも特徴的なのは時間経過で体力が自動回復していく要素。バーの本数を減らすためにゲージを減らしきらないといけないので焦ってつい熱くなってしまう。その逆に、こちらが敵の体力バーの数を上回っていたら自分は逃げ回って回復するという戦法も成り立つ。
操作が簡単なので遊びやすい。CPU戦はガードを軽視しているのでボコボコに攻撃できて爽快。SEもナレーションも雰囲気があるのでゲームを盛り上げてくれる。

登場するMSはすべて宇宙世紀のもので、個人的には渋くて良いチョイスだと思う。2Dのドットで描かれたMSのグラフィックは奇麗で、ハイゴッグのうねうねした動きは一見の価値あり。戦闘中のBGMはどれもかっこいい。特にザクステージとサイコガンダムステージが好き。

不満点はゲームモードが少なすぎること。
MAが使いたかったという欲求は次回作で解消される。

04-huge
中ボスのビグザム。
相手の全貌が見えない、この巨大感は衝撃だった。
巨大メカゲーならではだと思う。

 
 
 
【技と基本システム】 

技表へのリンク
コマンド技は波動と竜巻の二つしかないので覚えやすいし出しやすいのがイイ。

Bm1-psy3
これがサイコガンダムmk3の肩の横から出るビームで、2作目からは使えなくなったというトリビア。
代わりに胴体から出るビームをメガスペシャルとして出せるようになった。それと昇竜拳も2作目が初出だ。




 
 
【ストーリーモード】

ゲームモードはストーリーモードとバーサスモードだけしかない。
自分以外の11人全員と対戦していくのがストーリーモード。
6人目がビグザム、11人目がノイエで、12人目がサイコなのは固定で、他のキャラは4パターンある組み合わせからランダムで選ばれる。

対戦前に一言ずつ台詞の掛け合いがあり、対戦後は勝ったキャラの台詞だけ流れる。関係のないキャラが相手だと汎用のもので若干味気ない。
エンディングでは、それぞれのキャラに1枚絵が用意されている。
実は1枚絵の時に流れるエンディングの曲は4種類ある。
その中でもハニーとロイドだけ個別の曲が流れる。たった4行のために。
クリアしなくてもCD-DAで聴けるけど。

 
 
 
【バーサスモード】

スタートボタンを押しながら選択すると2Pカラーが使える。
セレクトボタンで操作をCPUと切り替えられる。
タイトル画面に戻る方法はない。




 
【世界背景】
世界観という言葉を使わないキャンペーン中
02-chara
人口増加、環境破壊、度重なる戦争によって地球に人間の住む余地は無くなった。新天地を目指し新たな惑星の開拓に成功した、更に数世紀が経った後の超未来の世界が舞台。

各地で起こる略奪や破壊に対して、人々は自衛のため、過去の戦争で使用されたモビルスーツを求めるようになった。大きくなり過ぎた犯罪を軍部でも抑えきれなくなり、すべての惑星の行政を束ねるノマード議会は犯罪組織に賞金を懸けることで民間人にも犯罪の抑止を託し解決を図るのだった。

そしてある時、黒いモビルアーマーに対して異例なほどの賞金が掛けられた。軍施設において超感覚化ウィルスの実験体がモビルアーマーを強奪し脱走。軍の追撃部隊を全滅に追いやったという。
10人の賞金稼ぎ達は、それぞれの思いで戦いを始める。

というのが背景情報で、ゲーム内ではキャラ同士の対戦時、勝利、敗北の時のメッセージ以外でセリフが無い。EDは一枚絵とセリフ2つ分のナレーションという簡素なものだ。少ない情報で想像を補わなければならない。
全10人のプレイヤーキャラのうち、ストーリーの本筋に関わるのは5人だけ。

マーキュリー
軍人の家系に生まれ、父に強制され軍人になった議会軍のパイロット。
軍神と呼ばれるロイドと出会い、尊敬する上官に出会うことで軍人として戦うことに意義を見つけるが、その上官であるパークウェストがサイコガンダム追撃任務で殉職してしまう。彼の仇を取るためにサイコガンダム追撃作戦に志願する。
同じく追撃を命じられているシナプスには敵対心を持っている。

ロイド
数々の戦争で勝利を導いた元軍人。
脱走した被験者マリアの父親でもある。軍が主導する超感覚化ウイルス実験の責任者だった彼は自分の娘に適性があると知ると実験体として利用した。
しかし不満を募らせた彼女はMAとのマッチングテスト中に施設を破壊して脱走。己の過ちに気づき、その責任を負って除隊した彼は許しを請うためにマリアを捜す。

ハニー
戦災孤児で超感覚ウイルスの被験者。
軍は超感覚化ウィルスの適性者を見つけるために戦災孤児を集めて選別しており、ハニーも実験用モルモットにされてしまう。そして1年経った頃、実験施設でマリアと出会い姉のように慕う。マリアが脱走する際に彼女の手引きによって脱走した彼女は、町工場の職工などを経験した後、仲間の孤児を養うために賞金稼ぎとなる。復讐にとらわれたマリアを救いたいとも考えている。

シナプス
故パークウェスト少尉。
研究所から脱走したMAとの交戦で殉職した彼の遺体は軍により回収され、無傷だった脳は第3課の開発するサイボーグの戦闘思考ユニットに組み込まれて再利用された。レイチェルとは婚約者の関係だったが、人間だった頃の記憶を封印されて、戦闘マシンとしてマリア追撃作戦に投入される。

レイチェル
大手MSブローカーの一人娘。
お嬢様として育った彼女だが、婚約者だったパークウエストを奪った黒いMAへの復讐を誓いMSに乗り戦う。父の仕事柄、幼いころからモビルスーツの操縦経験はあった。ラルゴとは取引先として顔見知りで、マーキュリーのことも顔は知ってる。

マリア絡みの話に関わっている人はこの5人だけ。込み合っていて面白い設定だ。
残りの5人は金が目当てのスミスラルゴ、快楽殺人者のノイズ、武者修行している旅人のダテがいる。お金目当てのキャロルは過去に議会軍にいたという経歴だけどマリアの話には関わっていない。
 


マリア
超感覚ウイルスによって感覚を研ぎ澄まされた強化人間。
物心ついたころから軍の研究施設に閉じ込められて育つ。成長し、社会の仕組みが分かるようになった頃には父に対する憎悪が募り、彼女の中の残酷な部分が目覚める。テスト中に新型MAを奪って脱走した後は海賊団を結成して軍の補給物資への略奪行為を繰り返している。

ガルス
街を渡り歩き破壊を楽しんでいたガルスはマリアと遭遇して返り討ちに合う。マリアの瞳から恐怖を感じて傘下に下ることになる。

シュタイン
圧制を敷いていた領主であったが暴動が起きて追い出される。流れ着いた街で政府軍と交戦しているマリアの戦いぶりに魅了されて配下になった。





・ピックアップ個別セリフ

マーキュリー対ロイド
「まさか少尉を殺したのが閣下の娘だったとは・・・でも、軍人の誇りにかけて私は彼女を連行します。」
「マリアを、娘を許してやってはくれぬか?全ては俺の責任なのだ!」

マーキュリー対レイチェル
「こんな血なまぐさい事は私のような軍人の役目です。あなたのフィアンセだった人は復讐を望まないはずです。」

マーキュリー対マリア
「こうなったのは軍にも責任がある・・・サイコガンダムだけを回収する。何処へでも立ち去るがいい!」
「機体を回収しても、軍はまた第二の私を生み出す。あなた達は再び同じ事を繰り返すつもりなんですね・・・」


ハニー対ロイド
「おまえが目覚めさせたこの力の為に私やマリアさんが、味わってきた この疎外感、あなたにはわからないだろうね。」

ハニー対マリア
「こんな力のせいで、さみしい思いをするのはわかるけど、それで人を傷つけるんじゃ 軍の人たちと同じだよ!!」
「あなたは強く生きてきたのね。それに比べ私の両手はあまりにも血に汚れてしまった。こんな・・・力さえなければ・・・」


ロイド対マーキュリー
「娘の為にいらぬ迷惑をかけたな。すまないと思っている・・・だがこれは、親子の問題として片づけさせてほしいんだ。」
「なんて動きだ!これが軍神の戦い方なのか!!」

ロイド対シナプス
「おまえ、パークウェストだな!なるほど、記憶を押さえられたか。この実験が議会の方針だとすると、いよいよ軍もおしまいだな・・・」


レイチェル対シナプス
「あなたってサイボーグなのに、見てるとなんだか心が落ち着くみたい・・・変ですね私。」


ラルゴ対レイチェル
「レイチェル嬢ちゃん、事情はわかるが復讐では何も解決せんぞ。親父さんには黙っておいてやるから わしにまかせておきな!!」
「悔しいけど、パークの敵討ちは、あなたにまかせますわ。」

ラルゴ対マリア
「そんな生き方をして、本当はつらかったのじゃろう!?何処へでも行くがいい・・・若いんだ、何でもできる。」
「あなたみたいな人にもっと早く出会っていたらと思うわ。でもね・・・もう私の心には届かないのよ!!」


マリア対ハニー
「なぜこんなに虐げられてまで一般人どもの味方をするのですか?力は裏切らないし、何でも与えてくれるというのに!!」
「マリアさん!目を覚まして!!こんなのってあんまりだ!!」

マリア対ロイド
「超感覚ウィルスの力のせいで 周りにどんな目で見られたか、父親であり、実験責任者でもあるあなたにも解らないでしょうね!!」


キャロル対ダテ
「あんたねぇ・・・口ばっかじゃ女の子に嫌われるよ!何情けない顔してんの、ったく変な奴!」
「キャロル殿・・・そんなに俺が嫌いなんですかぁ?」
 
 
・雑談
ただの農家のラルゴが強キャラ感出してるよなーと勝利台詞を見て思った。蚊帳の外の連中が一番強かったという点で個人的に幽遊白書のラストを思い出す。

エンディングでは各々の後の生活を知ることができる。
賞金稼ぎ立ちという触れ込みだったので主に金の使い道が語られることになる。
このときラルゴはコロニーをひとつ手に入れているのに対して、ハニーBは質素な孤児院で暮らしたということになっている。ということはハニーはマリアの懸賞金は貰っていないのかもしれない。もしくは身の丈に合った生活を選んだか。
キャロルの場合はプール付き豪邸と余生を遊んで暮らすために使ったという。やはりコロニーに比べると大した金額を貰ったとは思えない。おそらく農業用のコロニーというのは想像よりも安価なのだろう。
あとお金の使い道でいうとスミスは起業の資本金に使って、その他のキャラは金の使い道に触れてない。

 
 
 
【音楽】
CD-DAに入ってない音楽
・プレイヤーセレクト
・各キャラ勝利時13曲
(タイトル画面や対戦前にBGMは流れない。)

CD-DAに入っている音楽
・各キャラステージ13曲
・タイトル放置デモ
・スタッフロロール
・エンディング4曲

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