ヒュポポリクス

88年の12月25日にあたる43話で反乱を起こしてひと月経たずに46話で散っていった短命なグレミー軍。
調査するのも4話だけで済みそうだ。

リーダーの死によって自壊したような組織だったが、そもそも軍事力はどの程度保有していたのだろう？
主力と呼べるのはクィンマンサと量産型キュベレイとスペースウルフ隊がいて、後はバウを中心に量産機が30機くらいしかいなさそうというのが画面を見た印象。
いちおう1987年当時の雑誌ニュータイプ情報ではMS300機を保有していたというものもあるが個人的に信憑性は低いと思っている。
では画面から登場するMSの種類を探っていこう。

45話では識別のためにモビルスーツをグレーに塗り替えるシーンがあり、このタイミングでグレミー軍のMSはすべて灰色に塗り替えられたと思われる。

まずはガルスJとドライセンを発見
同じシーンにバウもいたが画像は省略


ドーベンウルフと行動しているMSの中にアッシマーとザク3を発見。
小さすぎて判別できないが奥にいるのもザク3か？
不思議なことにドーベンウルフだけはグレミー軍なのに機体の色が緑のままだ。
これはラカンのこだわりで、塗り替えられるのを嫌がったからだ。
ドーベンウルフといえばこのカラーで定着しているが、もしここでグレーに塗り替えられていたら今とは違った印象を受けていたかもしれない。


それはいいとして、アッシマーは連邦軍のMSなのにどうしてアクシズ軍にあったのか？
いや、そもそも宇宙で運用する機体だったろうか？
考えられる要素として例えば宇宙用に改修されたアッシマーとしてキハールというMSも存在するのだが、下半身にある特徴的なプロペラントタンクが見当たらないので やはりアッシマーと受け入れるしかない。MA形態はともかく、MS状態なら宇宙で戦えても納得はできるかな。

あと連邦軍の機体が混ざっている理由は
アクシズには行き場を失ったティターンズ残党が流れ込んでいるという話なので、アッシマーだけでなくティターンズで使われていたマラサイも同様にアクシズのMSと行動を共にしているわけだ。
本編ではティターンズの話は出てこなかったはずだし、アッシマーが写るのも1カットのみ。こんな作画の遊びみたいな場面からグレミー軍に信念なんかあったもんじゃないことが補強されているのは面白いなと思った。

奥のMSはワカリマセン。まあマラサイかな。





こちらは46話でアクシズに潜入したダブルゼータガンダムと対峙したズサ。
緑色に見えるのは要塞内部が暗いからだろうか？
ちなみに手に持っているのはバウのビームライフルね。



ガゾウム
通常カラーは紫だけど、これはグレーでも違和感なし。
というかグレーで刷り込まれているんだよなぁ。



腰が貧弱なガザC

こっちはガザD








量産型キュベレイもグレミー軍仕様と呼ぶことができる
45話ではクィンマンサの付き添いで灰色で登場した。この時に撃墜などはされていない。
しかし47話で再登場し、ハマーンと敵対した時には紫色になっていたのが未だに不思議な現象に思える。
そうなると灰色なのはグレミー軍カラーではなく未着色だったからみたいに捉えられるが緊迫した状態で今更ペイントに気を遣うだろうかという疑問が湧く。





以上の結果から
原作に出てきたのはバウ、ガルスJ、ドライセン、ガゾウム、ガザDとガザC

ゲームには
Rジャジャ (グレミー軍仕様)
シュツルムディアス (グレミー軍仕様)
ハンマハンマ (グレミー軍仕様)
も出てくるので、一応ゲームオリジナルはこの3種類。
というか『仕様』っていうけどペイントしかしてなくないか？


おまけ
EVOLVE版カラーのドーベンウルフ