「連れてってダンジョンへ」を噛み砕いて説明する試み
【概要】
「連れてってダンジョンへ」は2023年のカード選択で戦闘するタイプのローグライク
18禁のえっちな要素付き
ボイスは日本語のみかつフルボイス
開発は3人?のインディーゲームで規模は小さいながら魅力的なゲームだった。
戦闘画面のUIがスレイザスパイアだったことから興味を持って遊んでみたが、予想よりもしっかり差別化がされていて、スレスパとは違うゲームとして新鮮な気持ちで遊ぶことができる。
体感は短かったけどクリアまでは11時間だったらしい。デッキ構築に時間を使ったから長く掛かっていたのだろう。
実績を全部解除するまでやって20時間。
余談になるが深掘りしたくなるほど面白かったので知識を得てから改めてのニューゲームもやって、その時は負けなしのストレートで進められてクリアまで5時間だった。
値段帯にしてはしっかり作ってあるゲームで実際に好評だったからだろう、現在は全年齢版を開発中らしい。
まあ、それ以前にゲーム内でえっち要素を黒塗りスキップするオプションも用意してあるけど、それはともかく全年齢版のリリースを待たずして数日前の12/19に大型のアップデートがやってきた。これを書いてる段階で自分はまだプレイしていないけど今から始める人には良い機会ではなかろうか。
【システム】
スレスパみたいに敵のマス、イベントのマス、回復のマスを選んで最深部のボスを倒しに行く。
デッキ(手札)は事前に用意したものを固定で連戦、ドローの概念が無いためランダム要素が無い。
つまりカードを使っていくと手札は減る一方で、手札の枚数は多くて10枚しかない。
使用済みのカードは1ターン消費すれば手札をリセットできて、手元に戻すことができる。
ただしリセットにはカードを1枚破棄しないといけないので、戦闘が長引くと手札がなくなって詰むルールになっている。
それでバランスが取れてるというか、ゲームとして破綻していない。なおかつリソースという命が削れていく危機感を抱く効果もあって緊張感も出せているのがすごい。
面白い要素のひとつとして
各カードはルーンという石で能力を付けて強化することができる。
そのルーンはダンジョンを周回して収集させるのがよくあるパターンだと思っているのだけど、この良いゲームはルーンを安価で購入できるので強化のためにダンジョンに潜り直すような作業の手間が要らない設計になっていた。
敵の戦闘パターンも様々でボス戦にはそれぞれにギミックがあって工夫を凝らしているのが分かる。
一般論としてゲームを進めるモチベーションに繋がるのが行動の選択肢の拡張だといえる。
このゲームでもボスを倒すたびに新しいカードがアンロックされるので各階層のクリア後はデッキ強化に心躍らせるひと時となる。
それに加えて、ボスから貰えるアイテムでユナを強化する要素もある。
それはHPの増加、1ターンの行動回数の増加、手札枚数の増加の3つである。これを自動強化とせずにアイテム使用による強化にしたのは拘りあっての事だろうか?ひとつ自慢させてもらうと初回プレイからHPはデフォルトのままにして、詰んだ時に上げようと思ったらそのままクリアできてしまった。
他にもレリックに相当するアイテムは進行に伴い強化されていったり、ダンジョン内ショップで数値と効果がその場で決まるカードを購入できるようになったり、仕掛けが多くて単調にならない。
実はゲームを始めてしばらくの間は要素の多さに圧倒されて理解が追い付かなかったのだが、
中盤に入る頃には整理ができてシンプルであることが分かってくる。
最終的に完全に理解できてしまうとヌルゲーになるのだが、そこに辿り着くまでの試行錯誤が楽しかったので不満は無い。
ゲーム内の説明が大雑把で翻訳も完ぺきとは言い難いのでカードの効果を正しく把握できない場合がある。実はそれがこの記事の趣旨であるので、本文を読んで欲しい。
【評価部分】
ゲーム部分が面白かったのに加えて、それなりに先が気になるストーリーがあるのも良かった。
全貌はゲーム内で語られなかったが仄めかす要素が散りばめられていて自分で考えをめぐらす感じだった。
道中はヒロインとのイチャイチャがメイン。ダンジョン道中のイベントマスに止まる度に3つの選択肢が用意してあり、それが楽しみで周回するのも苦にならない。
あとえろい。
負けたらエロシーンになることは言わずもがな、本作はマルチエンディングを採用していて、2回ある重要な選択肢でフラグを立てていないとハッピーエンドに辿り着けない。でもこのゲームは親切な良いゲームで、フラグのための選択肢を後からでも簡単に選び直せるように設計してあった。こういう配慮は嬉しい。
音楽も雰囲気に合っていて個人的に耳馴染みが良く気に入っているし、サキュバスの戦闘曲も特徴的で良かった。そう考えると悪い所はほとんどない。すぐ思いつくのは立ち絵のポーズが1種類なので会話シーンで不自然に見える場面があることか。
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